令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|振動規制法のレベル決定
令和6年度 騒音・振動特論 問28は、振動規制法で振動レベルをどう決めるか、変動のしかたごとの扱いに関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動レベルの決定方法は、振動の変動のしかたで分かれます。変動が小さければ指示値そのもの、周期的・間欠的に変動するなら変動ごとの最大値の平均、そして不規則かつ大幅に変動する場合は原則として80パーセントレンジの上端値とします。引っかけの核心は、この不規則・大幅変動のケースを「時間平均振動レベル」と述べている点です。道路交通振動を80パーセントレンジ上端値とする選択肢(5)が正しい扱いで、同じ種類の変動を扱う選択肢(4)だけが決め方を取り違えています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 送風機などで変動が小さい場合、振動レベルは指示値とします。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | プレス機などで周期的に変動する場合、変動ごとの最大値の平均とします。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 剪断機などで間欠的に変動する場合も、変動ごとの最大値の平均とします。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 不規則かつ大幅に変動する場合は80パーセントレンジの上端値とするため、時間平均とする点が誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 道路交通振動のような不規則・大幅変動は、原則80パーセントレンジの上端値とします。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
複数のブレーカーの同時稼働や道路交通振動のように、振動レベルが不規則かつ大幅に変動する場合、規制法では原則として80パーセントレンジの上端値で代表させます。これは、時折の大きなピークに引きずられず、かつ高めの水準をとらえる決め方です。選択肢(4)はこれを「時間平均振動レベル」としており、平均で代表させる別の考え方に置き換えてしまっています。同じ不規則・大幅変動を扱う選択肢(5)が80パーセントレンジ上端値と正しく述べているのと矛盾する点からも、(4)が誤りと分かります。変動の種類と決め方の対応を取り違えないことが要点です。
覚え方
- 変動が小さい→指示値/周期的・間欠的→最大値の平均。
- 不規則かつ大幅→原則80パーセントレンジの上端値(時間平均ではない)。
- 道路交通振動も不規則・大幅変動=80パーセントレンジ上端値。
理解度チェック
不規則かつ大幅に変動する振動の振動レベルは、どう決める?
原則として80パーセントレンジの上端値とします。時間平均ではありません。
プレス機のように周期的に変動する場合の決め方は?
変動ごとの指示値の最大値の平均とします。間欠的な変動(剪断機など)も同じ扱いです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月