令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問3を解説|矩形面音源の距離減衰
令和6年度 騒音・振動特論 問3は、矩形の面音源の中心から垂直方向に離れたとき、距離減衰が0dBとなる範囲を求める計算問題です。約何mまでかを選びます。
この問題のポイント
面音源は、面に近いところでは音が平面波のように広がるため距離を離しても音圧レベルがほとんど下がりません(距離減衰0dB)。もっと離れると線音源のように3dB/倍距離、さらに離れると点音源のように6dB/倍距離で減っていきます。分かれ目は、0dBのままでいられる範囲の目安が短辺の長さa÷πで決まる点です。長辺ではなく短辺を使うのが引っかけどころで、短辺6.3mを使うと約2mとなり、選択肢(1)が正解です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 値(m) | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 2 | ○ 短辺6.3m÷π=約2m。計算値に一致します。 |
| (2) | 4 | × 約2mを超えており、この距離では3dB/倍距離の減衰域に入ります。 |
| (3) | 6 | × 長辺12.6m÷πの約4mとも合わず、0dB範囲より遠すぎます。 |
| (4) | 8 | × 0dBの範囲より大きく、減衰が始まる距離です。 |
| (5) | 10 | × さらに遠く、0dBの範囲を大きく超えます。 |
計算の手順
- 面音源の中心正面では、距離rが短辺aのおよそ a/π 以内なら平面波的にふるまい、距離減衰は0dBとみなせます。
- この面の短辺は a=6.3m。よって 0dBの目安は r=a/π=6.3/3.14=約2m。
- 参考に長辺12.6mを使うと 12.6/π=約4mで、r が2m〜4mでは3dB/倍距離、4mより遠くでは6dB/倍距離の減衰域になります。
問われているのは0dBの範囲なので、短辺で決まる約2m、すなわち選択肢(1)が正解です。
覚え方
- 面音源の減衰は3段階=近くは0dB → 中間は3dB/倍距離 → 遠くは6dB/倍距離。
- 0dBの境目は短辺÷π、3dBと6dBの境目は長辺÷π。
- 0dB範囲は「短辺」で決まる(長辺と取り違えない)。
理解度チェック
Q.
面音源の正面で距離減衰が0dBとなる範囲の目安は?
短辺の長さ÷πまでです。ここでは6.3m÷π=約2mとなります。
Q.
面音源から十分離れると、距離減衰はどうなる?
点音源とみなせて6dB/倍距離で減衰します。中間の距離では線音源とみなせて3dB/倍距離です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月