令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問27を解説|1/3オクターブバンドの用語
令和5年度 騒音・振動特論 問27は、1/3オクターブバンド分析器のフィルタ特性を表す用語に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
通過帯域・減衰帯域・帯域端周波数・帯域幅の定義は、言葉どおりで素直です。分かれ目は中心周波数の求め方です。オクターブや1/3オクターブは周波数を「比」で等分するので、中心周波数は上下限の帯域端周波数の幾何平均(相乗平均)で決まります。算術平均(単純な足して2で割る)ではない点が引っかけです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 通過帯域は信号が通過する周波数範囲のことです。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 減衰帯域は信号の通過が阻止される周波数範囲のことです。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 帯域端周波数は通過帯域の下限および上限の周波数のことです。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 中心周波数は上下限の幾何平均であり、算術平均とする点が誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 帯域幅は通過帯域の上限と下限の帯域端周波数の差のことです。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
オクターブバンドや1/3オクターブバンドは、周波数を対数(比)で等間隔に区切ります。このため中心周波数は、下限の帯域端周波数f₁と上限の帯域端周波数f₂の幾何平均 fc=√(f₁×f₂)で決まります。選択肢(4)は、これを「算術平均」(f₁とf₂を足して2で割る値)と取り違えている点が誤りです。
覚え方
- 中心周波数=上下限の幾何平均 √(f₁×f₂)。算術平均ではない。
- 帯域幅=上限−下限の帯域端周波数。
- 通過帯域=通す範囲、減衰帯域=阻止する範囲。
理解度チェック
Q.
オクターブバンドの中心周波数は、上下限のどんな平均で決まる?
幾何平均(相乗平均)です。fc=√(f₁×f₂)で求まります。周波数を比で等分するためです。
Q.
帯域幅とは何の差のこと?
通過帯域の上限と下限の帯域端周波数の差のことです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月