令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問11を解説|騒音計の特性
令和5年度 騒音・振動特論 問11は、騒音計の構成と特性に関する正誤問題です。挙げられた記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
騒音計は、マイクロホンで音圧を電気信号に変え、周波数重み付け(A・C特性など)と時間重み付け(F・S)を通して表示します。引っかけの核心は、C特性の低音域についての言い回しです。C特性はA特性ほど低音を削りませんが、低い周波数域ではレスポンスが低下します。選択肢(3)は「C特性では低周波数域のレスポンスは低下しない」と言い切っており、この点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 騒音計のマイクには圧力形の全指向性マイクロホンが用いられます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | A特性は低周波数域のレスポンスを大きく低下させます。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | C特性も低周波数域ではレスポンスが低下します。低下しないとする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 時間重み付け演算部でF(速い)またはS(遅い)の重み付けをします。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 電気的校正では基準電圧信号で増幅度を調整し感度を一定に保ちます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
A特性とC特性は、どちらも低い周波数を弱める向きの重み付けです。違いは削り方の強さで、A特性は低音を大きく引き下げるのに対し、C特性は低音の減衰がゆるやかで、中音域は平坦に近くなります。ただし「ゆるやか」であって「低下しない」わけではありません。C特性でも、ごく低い周波数域に向かうとレスポンスは下がっていきます。選択肢(3)はこれを「低下しない」と言い切っている点が誤りです。C特性は低音まで比較的よく拾う特性、と正しく押さえておきましょう。
覚え方
- A特性は低音を大きく削る、C特性は低音の減衰がゆるやか(でもゼロではない)。
- 時間重み付けはF(速い)とS(遅い)。マイクは圧力形・全指向性。
理解度チェック
Q.
C特性の低周波域のレスポンスはどうなる?
低下します。A特性よりゆるやかですが、ごく低い周波数に向かうと下がります。「低下しない」は誤りです。
Q.
時間重み付けのFとSは何を表す?
F=速い動特性、S=遅い動特性です。信号に対して時間的な重み付けをする演算部で選びます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月