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令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問26を解説|振動レベルと振動加速度レベル

令和3年度 騒音・振動特論 問26は、3台の機械の1/3オクターブバンド振動加速度レベルから、振動レベルと振動加速度レベルの大小を比べる問題です。表の値を読み取った5つの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

全体の振動加速度レベルは、各バンドの値をエネルギー合成(10 log Σ10Li/10)して求めます。表では60 dBのバンドが飛び抜けて大きいので、60 dBのバンドが何本あるかでおおよその大小が決まります。振動レベルはさらに鉛直振動感覚補正(4〜8 Hzが最も敏感で、高い周波数ほど下がる)を掛けてから合成します。引っかけは「機械Aと機械Cの振動加速度レベルはほぼ同じ」という記述で、60 dBの本数が違うため実際には約4 dBの差があります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)機械Aは60 dBのバンドが低〜中周波にあり、感覚補正後の振動レベルは、機械Bの振動加速度レベルの数値とほぼ同じになります。
(2)○(正しい)機械Bの60 dBは機械Cより低い周波数側にあり、感覚補正で残る分が大きいので、振動レベルは機械Cより大きくなります。
(3)×(誤り)機械Aは60 dBが5本(約67 dB)、機械Cは2本(約63 dB)で、約4 dBの差があり、ほぼ同じではありません。
(4)○(正しい)60 dBの本数が最も多い機械Aが、振動加速度レベルが最も大きい機械です。
(5)○(正しい)機械Cは60 dBが高周波側に2本だけで、感覚補正で下がるため、振動レベルが最も小さくなります。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

全体の振動加速度レベルはバンド値のエネルギー合成なので、飛び抜けて大きい60 dBのバンドの本数でほぼ決まります。機械Aは60 dBが5本あり 60+10 log5≒67 dB、機械Cは2本で 60+10 log2≒63 dBです。両者には約4 dBの差があり、「機械Aと機械Cの振動加速度レベルはほぼ同じ」という記述は誤りです。

覚え方

  • 振動加速度レベルの合成=エネルギー合成(大きいバンドの本数が効く)
  • 同じ値がn本あると+10 log n dB(2本で+3、5本で+7)。
  • 振動レベルは鉛直感覚補正(4〜8 Hz敏感・高周波で減)を掛けてから合成。

理解度チェック

Q.

同じ60 dBのバンドが5本あるとき、合成した振動加速度レベルは約何 dBか?

67 dBです。60+10 log5≒60+7=67 dBとなります。

Q.

振動レベルは振動加速度レベルと何が違うか?

鉛直振動感覚補正を掛けてから合成する点です。4〜8 Hzで敏感、高い周波数ほど下がります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF