令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問16を解説|時間帯補正等価騒音レベル
令和3年度 騒音・振動特論 問16は、昼間・夕方・夜間の等価騒音レベルから時間帯補正等価騒音レベル(Lden)を求める計算問題です。与えられた3つの時間帯の値から Lden を計算し、最も近い値を選びます。
この問題のポイント
Lden は、時間帯によって変わる「うるささの感じ方」を反映するため、夕方の等価騒音レベルに+5 dB、夜間に+10 dBの補正(ペナルティ)を加えてから、24時間でエネルギー平均する指標です。計算の分かれ目は「どの時間帯に、いくつの補正を足すか」。この補正を忘れると答えがずれます。本問では、夕方65 dBに+5、夜間60 dBに+10を足すと、3つの時間帯がすべて70 dB相当にそろい、平均も70 dBになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
計算の手順
- 各時間帯の等価騒音レベルに補正を加える。昼間はそのまま70 dB、夕方は+5 dBで65+5=70 dB、夜間は+10 dBで60+10=70 dB。
- 補正後の値を、時間の重み(昼12時間・夕方3時間・夜間9時間)でエネルギー平均する。
Lden = 10 log[ (1/24)(12×1070/10+3×1070/10+9×1070/10) ]。 - 3項ともに107なので、括弧内は (1/24)×24×107=107。したがって Lden = 10 log(107) = 70 dB。
3つの時間帯が補正後にすべて同じ値になるため、平均もその値と等しくなり、選択肢(2)の70 dBが最も近い値です。
覚え方
- Lden の補正=夕方+5 dB・夜間+10 dBを足してから24時間平均。
- 足すのは「うるさく感じる時間帯」ほど大きく。昼は補正なし。
- 合成は必ずエネルギー(10L/10)で。単純な数値平均にしない。
理解度チェック
Q.
Lden で夕方と夜間に加える補正は何 dB か?
夕方は+5 dB、夜間は+10 dBです。昼間には補正を加えません。
Q.
補正後の各時間帯がすべて70 dBのとき、24時間平均のLdenは何dBか?
70 dBです。すべて同じ値なら、時間で重み付けしても平均は同じ値になります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月