令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問13を解説|騒音規制法の測定と評価
令和3年度 騒音・振動特論 問13は、騒音規制法による測定と評価に関する問題です。騒音計の要件や動特性、評価に用いる量など5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
変動する騒音をどの量で評価するかがカギです。特定工場や特定建設作業のように時間とともに変動する騒音は、ときどき出る大きな音まで見込むため、90パーセントレンジの上端値(LA5)で評価します。真ん中の値である50パーセント時間率騒音レベル(中央値)ではありません。選択肢(4)は特定建設作業を「50パーセント時間率騒音レベルで評価」としており、ここが誤りです。なお自動車騒音は等価騒音レベルで評価する点も押さえます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 計量法の条件に合格した騒音計を用いて測定します。 |
| (2) | ○(正しい) | 動特性は速い動特性(FAST)を用いて測定します。 |
| (3) | ○(正しい) | 特定工場等の測定では、特定施設以外の音も含めた敷地境界の騒音で評価します。 |
| (4) | ×(誤り) | 変動する特定建設作業の騒音は90パーセントレンジ上端値で評価。50パーセント時間率ではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 自動車騒音の限度に係る測定では、等価騒音レベルで評価します。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
特定建設作業の騒音は変動が大きいので、規制基準と照らすときはときどき出る大きな音まで含めて見ます。そのために使うのが90パーセントレンジの上端値(LA5)です。これは「その時間の騒音レベルのうち上位5パーセントに当たる大きさ」で、変動騒音の高い側を代表します。選択肢(4)の「50パーセント時間率騒音レベル」は中央値(真ん中の値)で、大きな音を過小評価してしまうため、評価量として不適切です。特定工場等も同じく90パーセントレンジ上端値、自動車騒音は等価騒音レベル、と評価量の使い分けをセットで覚えます。
覚え方
- 変動騒音(特定工場・特定建設作業)=90パーセントレンジ上端値(LA5)で評価。
- 50パーセント時間率=中央値。大きな音を見落とすので規制の評価には使わない。
- 自動車騒音=等価騒音レベル。動特性はFAST(速い動特性)。
理解度チェック
特定建設作業のように変動する騒音は、どの量で評価するか?
90パーセントレンジの上端値(LA5)です。上位5パーセントに当たる大きさで、変動騒音の高い側を代表します。50パーセント時間率(中央値)ではありません。
自動車騒音の限度に係る測定では、どの量で評価するか?
等価騒音レベルです。ある時間の騒音エネルギーを平均したレベルで、変動の激しい道路交通騒音の評価に用いられます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月