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令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問30を解説|振動レベルの低減量

令和2年度 騒音・振動特論 問30は、防振対策の前後で測ったオクターブバンド振動加速度レベルから、振動レベルが約何dB下がったかを求める計算問題です。

この問題のポイント

振動レベルは、各バンドの振動加速度レベルに鉛直振動感覚補正を加えてからエネルギー合成して求めます。人が最も感じやすい4〜8 Hz付近は補正がほぼ0で、それより低い帯域も高い帯域も補正で差し引かれます。補正後は8 Hzと16 Hzの帯域が支配的になり、対策前は約67 dB、対策後は約60 dBです。差し引くと約7 dBの低減となり、答えは選択肢(4)です。

※ 問題文(オクターブバンド分析の表)は、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)1 dB。支配帯域の低下(約7 dB)に比べて小さすぎます。
(2)×(誤り)3 dB。前後差としてはまだ足りません。
(3)×(誤り)5 dB。合成後の低減量としては小さめです。
(4)○(正しい)7 dB。感覚補正後のエネルギー合成で、対策前約67 dB・対策後約60 dBの差と一致します。
(5)×(誤り)9 dB。低減量としては大きすぎます。

計算の手順

  • 各バンドに鉛直振動感覚補正を加える(8 Hz付近は約0、16 Hzは約-6、31.5 Hzは約-12、63 Hzは約-18、低域も減算)。
  • 補正後は8 Hzと16 Hzが支配的。対策前は8 Hz=66、16 Hz=59(65-6)→エネルギー合成で約67 dB
  • 対策後は8 Hz=56、16 Hz=57(63-6)→エネルギー合成で約60 dB
  • 低減量=67−60=約7 dB。→選択肢(4)。

覚え方

  • 振動レベル=感覚補正後の加速度レベルをエネルギー合成
  • 鉛直は4〜8 Hzが最敏感(補正ほぼ0)、高い帯域ほど大きく減じる。
  • 前後差は支配帯域(ここでは8・16 Hz)の変化でほぼ決まる。

理解度チェック

Q.

振動レベルを求めるとき、加速度レベルにまず何をするか?

鉛直振動感覚補正を加えます。人の感じやすさに合わせて各バンドを補正してから、エネルギー合成します。

Q.

この問題で対策前後の振動レベルはおよそ何dBで、差はいくらか?

対策前が約67 dB、対策後が約60 dBで、低減量は約7 dBです。8 Hzと16 Hzの帯域が結果を左右します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF