令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|振動レベルの統計処理
令和2年度 騒音・振動特論 問28は、不規則かつ大幅に変動する振動を100個測って作った度数分布表から、統計量の読み取りの誤りを選ぶ問題です。
この問題のポイント
パーセントレンジや中央値は、累積度数を下から数えて読み取ります。80パーセントレンジの下端は下から10%点、つまり100個なら下から10番目の値です。累積度数を追うと40台までで6個、50 dBまでで11個なので、10番目は50 dBの帯に入り、下端は50 dBになります。選択肢(2)がこの下端を53 dBとしている点が誤りです。
※ 問題文(度数分布表の数値)は、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 90パーセントレンジの上端=上位5%点は、上から5番目の値にあたる65 dBです。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 80パーセントレンジの下端は下から10番目の50 dBで、53 dBではありません。 |
| (3) | ○(正しい) | 中央値(50・51番目)は累積が44から56へ増える56 dBに入ります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 64 dB以下の累積は94個で、全体のほぼ95%にあたります。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 54〜62 dBに入る個数は全体のおよそ6割で、記述と大きくは離れません。正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
80パーセントレンジは、下から10%点(下端)から90%点(上端)までの幅です。下端は100個のうち下から10番目の値を読みます。累積度数を下から追うと、40台に入る値が計6個、そこに50 dBが加わって累積11個になります。したがって7番目から11番目は50 dBの帯にあり、10番目=下端は50 dBです。選択肢(2)の53 dBは、この下端の読み取りを誤ったもので、正しくは50 dBです。
覚え方
- 80パーセントレンジ=下から10%(下端)〜90%(上端)。
- 90パーセントレンジ=下から5%〜95%(上端=上位5%点)。
- 100個なら下端=下から10番目、上端(90%)=下から90番目の値を読む。
理解度チェック
Q.
100個の測定値で、80パーセントレンジの下端は何番目の値か?
下から10番目の値です。この問題では累積度数から10番目は50 dBの帯に入り、下端は50 dBになります。
Q.
中央値は累積度数からどう読むか?
100個なら50番目と51番目が入る階級を読みます。累積が44から56へ増える56 dBが中央値です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月