令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問23を解説|防振装置設置の注意
令和2年度 騒音・振動特論 問23は、防振装置を据え付けるときの一般的な注意事項に関する問題です。作業床や基礎、接続部の扱いなどの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
防振装置を入れると機械が相対的に動くので、周囲との間に隙間や可とう部を設け、作業床や基礎はメンテナンスと荷重を考えて造ります。引っかけの核心は「距離減衰」への影響です。防振装置は発生源から基礎への伝達を弱めるもので、地盤を伝わる振動の距離減衰そのものを大きくする働きはありません。「取り付け後の距離減衰は大きくなる」とするのは誤りで、選択肢(5)が正解です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 相対変位が生じるため、作業床と機械の間に緩衝用の伱間を設けます。 |
| (2) | ○(正しい) | 作業床は、作業者や運搬車などの荷重条件に耐えるよう補強します。 |
| (3) | ○(正しい) | 基礎の形状・寸法は、メンテナンス作業を十分に考えて決めます。 |
| (4) | ○(正しい) | 機械と外部との接続部は、動変位できるようにしておきます。 |
| (5) | ×(誤り) | 距離減衰は地盤の性質で決まり、防振装置で大きくなるものではありません。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
誤りは「防振装置取り付け後の距離減衰は大きくなる」とした点です。距離減衰は、振動が地盤を伝わる過程で距離とともに減っていく性質で、地盤の種類や波の種類によって決まります。防振装置は、発生源から基礎への伝達を弱める働きはありますが、いったん地盤に伝わった後の距離減衰の割合を増やすわけではありません。伝達を断つことと、距離減衰を大きくすることを混同しているのが落とし穴です。
覚え方
- 防振装置=源から基礎への伝達を断つもの。
- 据付けは「動く前提」で伱間・可とう部・補強。
- 距離減衰は地盤の性質。防振装置では増えない。
理解度チェック
Q.
防振装置を付けると距離減衰は大きくなるか?
大きくなりません。距離減衰は地盤の性質で決まり、防振装置は源から基礎への伝達を弱めるものです。
Q.
機械と外部の接続部はどう扱うか?
動変位できるようにします。防振で機械が動くため、接続部が拘束にならないようにします。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月