令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問6を解説|遮音塀の設置位置
令和2年度 騒音・振動特論 問6は、遮音塀の設置位置と減音効果に関する問題です。音源と受音点の間の a〜e の位置に塀を1枚置くとき、減音効果が最も大きい位置を選びます。
この問題のポイント
遮音塀の減音効果は行路差δ(音源→塀の上端→受音点の経路と、直進経路の差)が大きいほど大きくなります。塀を音源または受音点のすぐ近くに置くと、塀の上端をかすめる経路が大きく折れ曲がってδが大きくなり、効果が最大になります。逆に音源と受音点の中間に置くとδは小さく、効果は最小です。分かれ目は、「塀は中間に置くほどよい」と思い込まず、端に寄せるほど効くと理解している点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の判定
| 選択肢 | 塀の位置 | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | a | ○(正しい)端に最も寄っており、行路差が最大=減音効果が最も大きい位置です。 |
| (2) | b | ×(誤り)端からやや内側で、a より行路差が小さくなります。 |
| (3) | c | ×(誤り)中間付近で行路差が小さく、効果が最も小さくなりやすい位置です。 |
| (4) | d | ×(誤り)端からやや内側で、a より行路差が小さくなります。 |
| (5) | e | ×(誤り)反対側の端寄りで効果は大きめですが、この配置では a に及びません。 |
ここが分かれ目
遮音塀の効果は行路差δが大きいほど大きくなります。塀を音源または受音点のすぐ近くに置くと、塀の上端をかすめる経路が大きく折れ曲がってδが大きくなり、逆に音源と受音点の中間に置くとδは小さく効果は最小です。したがって端に寄せた位置ほど有利で、この図ではaが行路差を最も大きくとれます。引っかけは、塀は中間に置くほどよいと考えて c 付近を選ぶ点です。効果は塀の高さと位置で決まる行路差しだいで、端に寄せるほど大きくなります。
覚え方
- 遮音塀の効果=行路差δが大きいほど大きい。
- 塀は音源か受音点の近くに置くほど効果大、中間は効果小。
- 迷ったら「端に寄せる」。真ん中は最も効かない。
理解度チェック
Q.
遮音塀を音源と受音点の中間に置くと、減音効果はどうなるか?
行路差δが最小になり、効果は最も小さくなります。端に寄せるほど効果は大きくなります。
Q.
塀の減音効果を大きくするには、塀をどこに置けばよいか?
音源または受音点のできるだけ近くです。塀の上端をかすめる経路が大きく曲がり、行路差が大きくなるためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月