令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|80パーセントレンジの計算
令和元年度 騒音・振動特論 問28は、幹線道路の道路端で鉛直方向の振動レベルを100回測定し、度数と累積度数の表から80パーセントレンジの上端を求める計算問題です。正しい数値を選びます。
この問題のポイント
80パーセントレンジとは、下から10%と上から10%を除いた真ん中80%の幅のことです。その上端は「下から90%に当たる値」で、道路交通振動などで規制に用いるL10(大きい側の10%が超えるレベル)にあたります。求め方は単純で、100回の測定なら累積度数が90に達する級を読むだけです。分かれ目は、平均値や最頻値ではなく累積度数の90という位置を正しく拾うことです。この表では累積度数が90をまたぐのが62 dBの級なので、上端は約62 dBになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 上端の値 | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 56 dB | × この級の累積度数は90に届きません。 |
| (2) | 58 dB | × まだ累積度数が90に届いていません。 |
| (3) | 60 dB | × 60 dBの級の累積度数は90手前で、上端には達していません。 |
| (4) | 62 dB | ○ この級で累積度数が90をまたぐため、上端は約62 dBです。 |
| (5) | 64 dB | × ここでは累積度数が90をすでに超えており、上端より上の級です。 |
計算の手順
手順は次のとおりです。
- 上端の位置を決める:80パーセントレンジの上端は下から90%の点(L10)。
- 測定回数から目標の累積度数を出す:100回なので累積度数90を探す。
- 累積度数の表を小さい値の級から見ていき、累積度数が90に達する級を読む。
累積度数は60 dBの級で90に届かず、次の62 dBの級で90を超えます(およそ88から92へ増える)。累積度数が90に達したのはこの62 dBの級なので、下から90%の点はここに含まれます。したがって80パーセントレンジの上端は約62 dBで、正解は選択肢(4)です。平均値(およそ55〜56 dB付近)を答えにしないよう注意します。
覚え方
- 80パーセントレンジ上端=L10=下から90%の値。
- 100回測定なら累積度数90に達する級を読むだけ。
- 平均や最頻値ではない。累積度数の位置で拾う。
理解度チェック
Q.
80パーセントレンジの上端は、累積度数のどこを読む?
下から90%の点です。100回測定なら累積度数が90に達する級を読みます。
Q.
この上端はどの評価量に相当する?
L10(大きい側の10%が超えるレベル)です。道路交通振動などの評価に使われます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月