令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問25を解説|振動レベルの決定方法
令和元年度 騒音・振動特論 問25は、振動規制法等における振動レベルの決定方法に関する問題です。振動源ごとの決定手順の記述のうち、正しいものを選びます。
この問題のポイント
振動レベルの決め方は「一律」ではなく、振動源の種類ごとに規定が異なります。工場・建設作業では、変動の形に応じて最大値や80%レンジ上端などを使い分け、「形にかかわらず平均」「形にかかわらず最大」と言い切ると誤りです。分かれ目は列車系で、新幹線鉄道振動は連続して通過する20本の列車のピークレベルを読み取り、その上位半数を算術平均すると規定されています。この手順を正しく述べているのが選択肢(3)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 工場振動は変動の形で方法が変わります。「形にかかわらず平均」は誤りです。 |
| (2) | ×(誤り) | 建設作業振動も変動の形に応じて決めます。「形にかかわらず最大」は誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 新幹線鉄道振動は、連続20本のピークを読み取り上位半数を算術平均します。 |
| (4) | ×(誤り) | 道路交通振動は時間率(80%レンジ上端)で評価し、上位台数の平均ではありません。 |
| (5) | ×(誤り) | 地下鉄振動の決定方法として、単純な20本の算術平均という記述は正しくありません。 |
選択肢(3)のポイント(ここが正しい)
列車振動は1本ごとにピークが立つので、単発の最大値でも全体平均でもなく「代表的に大きい側を平均する」考え方をとります。新幹線鉄道振動では、上り下りを合わせて連続して通過する20本の列車について、通過ごとのピークレベルを読み取り、その中でレベルの大きい上位半数を算術平均します。これにより、たまたま小さい列車に引っ張られず、かつ一本の異常値だけで決まることも避けられます。工場・建設作業を「常に平均」「常に最大」と単純化した選択肢や、道路交通・地下鉄の手順を混同した選択肢は、この源別の規定に反するため誤りです。
覚え方
- 新幹線鉄道振動=連続20本のピーク・上位半数を算術平均。
- 工場・建設作業=変動の形で使い分け(「常に平均/常に最大」は誤り)。
- 道路交通振動=時間率(80%レンジ上端)で評価。
理解度チェック
Q.
新幹線鉄道振動の振動レベルは、どう決める?
上下合わせ連続20本のピークを読み取り、大きい上位半数を算術平均します。
Q.
工場振動を「変動の形にかかわらず平均値」で決めてよい?
いいえ。変動の形に応じて最大値や時間率などを使い分けます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月