令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問17を解説|音圧レベルのエネルギー平均
令和7年度 騒音・振動概論 問17は、58・60・65・69dBという4つの音圧レベルのエネルギー平均が約何dBかを求める計算問題です。正しいものを選びます。
この問題のポイント
デシベルは音のエネルギー(強さ)を対数で表した単位なので、数字をそのまま足して4で割る算術平均はできません。いったん各レベルをエネルギーの値に戻し、その平均をとってから再びデシベルに直します。分かれ目は、算術平均だと(58+60+65+69)÷4=63dBになり選択肢(2)に引っかかる点です。エネルギーで平均すると、いちばん大きい69dBが強く効くため、算術平均より少し高い約65dBになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
計算の手順
| 手順 | 内容と結果 |
|---|---|
| エネルギーに戻す | 各レベルを 10(L/10) に直します(105.8、106.0、106.5、106.9)。 |
| 合計して平均 | 4つを足して個数4で割ります。合計は約 1.27×107、平均は約 3.2×106。 |
| デシベルに戻す | 10 log(3.2×106) ≒ 65dB。 |
ここがポイント
ひっかけは算術平均です。単純に数字を足して4で割ると63dBになり、選択肢(2)へ誘導されます。しかしデシベルは対数量なので、数字の足し算・平均をそのまま行うのは誤りです。正しくは、いったんエネルギー(真数)に戻して平均し、対数に戻します。エネルギー平均では最大の69dBがほかより一桁近く大きいエネルギーを持ち、平均を押し上げるため、算術平均の63dBより高い約65dBになります。「大きい音ほどエネルギーで効く」ため、エネルギー平均は算術平均以上になると覚えておくと、選択肢を見た瞬間に63dB側を外せます。
覚え方
- dBは対数量。そのまま足して平均は誤り。エネルギーに戻して平均。
- エネルギー平均は算術平均以上(大きい音が効く)。
- 3dB差はエネルギー2倍、10dB差は10倍。大きい値に引っ張られる。
理解度チェック
4つのdBを足して4で割った63dBが答えにならない理由は?
デシベルは対数量だからです。数字をそのまま平均する算術平均は使えず、エネルギーに戻して平均する必要があります。
エネルギー平均と算術平均では、どちらが大きくなる?
エネルギー平均です。大きいレベルほどエネルギーで強く効くため、算術平均以上になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月