令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問2を解説|特定工場等の騒音規制基準
令和7年度 騒音・振動概論 問2は、「特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準」に関する問題です。デシベルの定義や騒音の測定方法についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
この基準では、騒音計の指示値の動き方ごとに騒音の大きさの決め方が定められています。指示値が安定していればその指示値、周期的・間欠的に変動する場合と、不規則かつ大幅に変動する場合とで扱いが変わります。引っかけの核心は周期的・間欠的に変動するケース。正しくは変動ごとの指示値の最大値の「平均値」をとります。選択肢(4)は「最大値」で止めており、平均をとる手順が抜けています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | デシベルは計量法に定める音圧レベルの計量単位です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 周波数補正回路はA特性、動特性は速い動特性(FAST)を用います。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 指示値が変動せず又は変動が少ない場合は、その指示値とします。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 周期的・間欠的に変動し最大値がおおむね一定の場合は、変動ごとの最大値の平均値とします。「最大値」で止めている点が誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 不規則かつ大幅に変動する場合は、測定値の90パーセントレンジの上端の数値とします。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
騒音計の指示値が周期的又は間欠的に変動し、その最大値がおおむね一定の場合、規制基準では「その変動ごとの指示値の最大値の平均値」を騒音の大きさとします。選択肢(4)は「その変動する指示値の最大値とする」と書いており、複数回の最大値を平均する手順が欠けています。ピークの一発値をそのまま採用すると実態より大きめに評価されてしまうため、変動が繰り返される場合は最大値を平均してならすのがこの基準の考え方です。
覚え方
- 安定 → その指示値。周期的・間欠的 → 最大値の平均値。
- 不規則かつ大幅な変動 → 90パーセントレンジの上端の数値。
- 測定条件はA特性・速い動特性(FAST)がセット。
理解度チェック
Q.
指示値が周期的・間欠的に変動する場合、騒音の大きさはどう決める?
変動ごとの指示値の最大値の平均値とします。一発の最大値ではなく、繰り返す最大値をならして評価します。
Q.
不規則かつ大幅に変動する場合はどう決める?
測定値の90パーセントレンジの上端の数値とします。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月