令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問20を解説|振動に対する人体の受容
令和6年度 騒音・振動概論 問20は、振動に対する人体の受容と応答に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
人体が振動を感じる仕組み(刺激の受容から活動電位の発生まで)や、受容器の位置、部位ごとの共振周波数が並びます。刺激の作用や活動電位の発生、部位で共振周波数が異なることなどは正しい内容です。分かれ目は振動受容器の分布で、振動を感じる受容器は体の一部だけにあるのではなく、皮膚などを通じて全身に広く分布しています。選択肢(3)はこれを「局所的に分布」と述べています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 振動の変位の時間的変化が外的刺激として人体に作用します。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 振動を受けると振動受容器から活動電位が発生します。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 振動を感知する受容器は全身に広く分布しており、「局所的に分布」とする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | マイスネル小体は皮膚の浅い層にある知覚神経終末器官です。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 椅座位の上下振動では、眼の共振周波数は胸に比べて高くなります。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
振動を感じる受容器(パチニ小体やマイスネル小体などの機械受容器)は、皮膚をはじめ体の各所にあり、全身に広く分布しています。だからこそ、足元からの上下振動でも、座面や背もたれからの振動でも、体のいろいろな向きの揺れを感じ取れます。選択肢(3)の「局所的に分布している」は、この広がりを狭くとらえた誤りです。受容器が全身にあることと、部位ごとに共振周波数が異なること(選択肢(5))は別の話なので、混同しないようにします。
覚え方
- 振動受容器は全身に広く分布。局所的ではない。
- 共振周波数は部位で異なる。眼は胸より高い周波数で共振。
理解度チェック
Q.
振動を感じる受容器は体のどこにある?
皮膚などを通じて全身に広く分布しています。局所的に集まっているわけではありません。
Q.
椅座位の上下振動で、眼と胸ではどちらの共振周波数が高い?
眼のほうが高い周波数で共振します。共振周波数は身体の部位によって異なります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月