令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問15を解説|音のレベルと基準の量
令和4年度 騒音・振動概論 問15は、各種の音のレベルと、その基準の量(単位)との組合せに関する問題です。5つの組合せのうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
「レベル」はいつも「ある量/基準量」の対数です。音の強さ(W/m2)を扱うレベルの基準は 10-12 W/m2、音圧(Pa)を扱うレベルの基準は 2×10-5 Pa と決まっています。分かれ目は音響パワーレベルの基準量です。パワー(仕事率)は W(ワット)そのものなので基準は 10-12 W で、面積あたりの W/m2 ではありません。これを W/m2 とした選択肢(2)が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 音の強さのレベルの基準量は 10-12 W/m2 で、正しい組合せです。 |
| (2) | ×(誤り) | 音響パワーレベルの基準量は 10-12 W(ワット)で、W/m2 ではありません。 |
| (3) | ○(正しい) | 音圧レベルの基準量は 2×10-5 Pa(20 μPa)で、正しい組合せです。 |
| (4) | ○(正しい) | 騒音レベルはA特性音圧レベルなので、基準量は音圧と同じ 2×10-5 Pa です。 |
| (5) | ○(正しい) | 等価騒音レベルも音圧を時間平均したもので、基準量は 2×10-5 Pa です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
音響パワーレベル LW は、音源が放射する音響パワー W(単位はワット)を、基準パワー W0=10-12 W と比べた対数量です。基準は面積を含まないワットです。一方、音の強さ(単位面積を通るパワー)のレベルは単位が W/m2 で、基準は 10-12 W/m2。両者は「1平方メートルあたりか否か」で単位が違います。選択肢(2)はパワーの基準に、強さの単位であるW/m2 を当てている点が誤りです。音圧を扱う音圧レベル・騒音レベル・等価騒音レベルは、いずれも基準が共通の 2×10-5 Pa(20 μPa)です。
覚え方
- 音の強さ(W/m2)の基準=10-12 W/m2。
- 音響パワー(W)の基準=面積なしの 10-12 W。
- 音圧系(音圧・騒音・等価騒音レベル)の基準=2×10-5 Pa。
理解度チェック
Q.
音響パワーレベルの基準量は?
10-12 W(ワット)です。面積あたりの W/m2 ではありません。
Q.
騒音レベルと等価騒音レベルの基準量は同じ?
同じです。どちらも音圧基準の 2×10-5 Pa を用います。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月