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令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問11を解説|明瞭度と了解度

令和4年度 騒音・振動概論 問11は、音声の聞き取りやすさを表す明瞭度に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

明瞭度は単音節(意味を持たない一音)をどれだけ正しく聞き取れるかの割合、了解度は単語や文章など意味のあるまとまりをどれだけ理解できるかの割合です。分かれ目は両者の高低の向き。文章は前後の文脈で欠けた音を補えるため、文章了解度は単音節明瞭度より高く出ます。したがって「文章了解度が高い段階では、単音節明瞭度はまだ100 %に届いていない」のが実際で、両者の関係を逆に述べた記述が誤りになります。マスキングや評価指標(SN比・明瞭度指数など)の記述は基本どおりです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)妨害音が音声をマスク(覆い隠す)することで聴取が妨げられます。マスキングの説明として正しい記述です。
(2)○(正しい)会話聴取妨害や室内の音響性能を音声聴取と結びつけて評価するため、明瞭度試験や了解度試験が行われます。
(3)○(正しい)明瞭度試験用の標準音声として、単音節語表や連続する音節を並べた語表が用いられます。
(4)×(誤り)文章了解度は文脈で補われるため単音節明瞭度より高く、両者の高低の向きを取り違えています。
(5)○(正しい)物理的な予測指標として、SN比・明瞭度指数・会話妨害レベルなどが用いられます。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

単音節は意味の手がかりが乏しいため聞き間違えやすく、単音節明瞭度は低めに出ます。一方、単語や文章は前後の文脈で欠けた音を推測できるので、文章了解度は単音節明瞭度より高くなります。つまり文章了解度が高い水準に達しても、単音節明瞭度はまだ100 %には届いていないのが普通です。選択肢(4)は明瞭度と了解度の高低の向きを逆に述べており、「文章了解度がある値に達した時点で単音節明瞭度が100 %になる」という因果の向きが実際と合いません。マスキング(選択肢(1))や予測指標(選択肢(5))の記述は基本どおりなので、比較の向きを取り違えた(4)が誤りです。

覚え方

  • 了解度は文脈で補える分だけ明瞭度より高く出る(文章>単語>単音節)。
  • 明瞭度=単音節、了解度=意味のあるまとまり(単語・文章)。
  • マスキング=妨害音が音声を覆い隠す現象。

理解度チェック

Q.

同じ条件で測ると、単音節明瞭度と文章了解度はどちらが高く出る?

文章了解度です。前後の文脈で欠けた音を補えるため、単音節明瞭度より高くなります。

Q.

妨害音があると音声が聞き取りにくくなるのは、どんな現象のため?

マスキングです。妨害音が目的の音声を覆い隠すことで、聴取が妨げられます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF