令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問20を解説|振動公害
令和3年度 騒音・振動概論 問20は、工場・建設・道路交通・新幹線といった振動公害の発生状況に関する問題です。各記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動公害は発生源ごとに何が振動レベルを左右するかが決まっています。工場では機械プレスなど、建設では油圧ハンマや解体工事が苦情の中心。新幹線では列車速度が振動レベルと関係します。分かれ目は道路交通振動。振動レベルを強く支配するのは大型車の走行で、ピーク値は個々の大型車の通過で決まります。選択肢(4)は総交通量がピーク値を支配するとしており、ここが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 工場・事業場振動では、機械プレスなどが苦情の対象になりやすいです。 |
| (2) | ○(正しい) | 建設作業では、アースドリルより油圧ハンマのほうが振動レベルが大きいです。 |
| (3) | ○(正しい) | 建設作業振動では、解体工事が苦情の対象になりやすいです。 |
| (4) | ×(誤り) | 道路交通振動のピーク値を支配するのは大型車の走行で、総交通量ではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 新幹線車両の走行で生じる振動レベルは、列車速度と関連しています。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
道路交通振動のレベルを大きく左右するのは、車の台数そのものではなく大型車の走行です。振動のピーク値は、重い大型車が1台通過するたびに立ち上がるもので、総交通量がピーク値を支配するわけではありません。台数が多くても大型車が少なければピークは大きくならず、逆に交通量が少なくても大型車が通れば大きな振動が生じます。選択肢(4)は「総交通量がピーク値を支配する」と、支配要因を取り違えている点が誤りです。ほかの選択肢は、機械プレス・油圧ハンマ・解体工事・新幹線の列車速度と、発生源ごとの実態どおりで正しい記述です。
覚え方
- 道路交通振動のピーク値を支配=大型車の走行(台数ではない)。
- 建設作業は油圧ハンマ・解体工事が苦情の中心。
- 新幹線の振動レベルは列車速度と関連。
理解度チェック
Q.
道路交通振動のピーク値を支配するのは何?
大型車の走行です。総交通量(台数)ではなく、個々の大型車の通過がピークを決めます。
Q.
建設作業で、アースドリルと油圧ハンマではどちらの振動レベルが大きい?
油圧ハンマのほうが大きいです。打撃を伴う作業ほど振動が大きくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月