令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問2を解説|特定工場の騒音測定方法
令和3年度 騒音・振動概論 問2は、特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準(騒音の測定方法)に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
特定工場等の騒音は、騒音計の指示値の変動パターンごとに「騒音の大きさ」の決め方が定められています。変動が少なければ指示値そのもの、最大値がおおむね一定なら最大値の平均値、というように場合分けされる点が骨格です。引っかけの核心は数値で、指示値の最大値が一定でない場合は90パーセントレンジの上端を用います。選択肢(5)はこれを95パーセントレンジとしています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | デシベルは計量法に定める音圧レベルの計量単位という説明で正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 計量法に合格した騒音計を用い、周波数補正はA特性、動特性は速い動特性(FAST)とする点で正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 指示値が変動しない、または変動が少ない場合はその指示値とする、で正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 周期的・間欠的に変動し最大値がおおむね一定なら、最大値の平均値とする、で正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 最大値が一定でない場合は最大値の90パーセントレンジの上端です。95パーセントレンジは誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
騒音計の指示値が周期的・間欠的に変動し、その最大値が一定でない場合、騒音の大きさは変動ごとの指示値の最大値の90パーセントレンジの上端の数値で決めます。指示値が不規則かつ大幅に変動する場合も、測定値の90パーセントレンジの上端を用います。いずれも90パーセントであり、選択肢(5)の95パーセントは数値の入れ替えによる誤りです。パーセンテージが変わると評価量そのものが変わるため、90という数値を正確に押さえておきましょう。
覚え方
- 変動少ない=指示値/最大値ほぼ一定=最大値の平均/最大値がばらつく=最大値の90%レンジ上端。
- 不規則かつ大幅な変動=測定値の90パーセントレンジの上端。
- 周波数補正はA特性、動特性は速い動特性(FAST)。
理解度チェック
Q.
指示値の最大値が一定でないとき、騒音の大きさは何で決める?
変動ごとの指示値の最大値の90パーセントレンジの上端です。95パーセントではありません。
Q.
騒音計の周波数補正回路と動特性は、それぞれ何を用いる?
周波数補正はA特性、動特性は速い動特性(FAST)を用います。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月