令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問23を解説|振動数と振動レベル
令和2年度 騒音・振動概論 問23は、水平・鉛直方向の振動数と振動加速度レベルの組合せのうち、振動レベルがほぼ等しくなるものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
振動レベルは振動加速度レベル+感覚補正で決まります。感覚補正は方向と振動数で変わり、人が最も感じやすい(補正がほぼ0の)帯域は水平で1〜2 Hz、鉛直で4〜8 Hzです。この最感帯にある水平2 Hz・鉛直4 Hzの組合せなら、加速度レベル(60と62 dB)がほとんどそのまま振動レベルになり、両者が近くなります。分かれ目は、一方が最感帯を外れると補正で振動レベルが下がり、差が開くという点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 鉛直2 Hzは最感帯(4〜8 Hz)を外れ、補正で下がって差が開きます。 |
| (2) | ○(正しい) | 水平2 Hz・鉛直4 Hzは共に最感帯で補正がほぼ0。60と62 dBで近くなります。 |
| (3) | ×(誤り) | 水平4 Hzは最感帯(1〜2 Hz)を外れ、補正で下がって差が開きます。 |
| (4) | ×(誤り) | 水平8 Hz・鉛直16 Hzは共に最感帯外で、補正が大きく下がります。 |
| (5) | ×(誤り) | 水平16 Hz・鉛直31.5 Hzは高振動数で補正が大きく、差が開きます。 |
ここが分かれ目
各選択肢の振動加速度レベルは水平60 dB・鉛直62 dBで共通ですが、実際の振動レベルは感覚補正を加えた値になります。感覚補正がほぼ0になる最感帯は水平が1〜2 Hz、鉛直が4〜8 Hzで、選択肢(2)の水平2 Hz・鉛直4 Hzはちょうど両方向とも最感帯に入ります。そのため加速度レベルがほとんどそのまま振動レベルになり、60 dBと62 dBで最も近くなります。最感帯を外れる振動数では補正で振動レベルが下がるため、他の組合せは水平と鉛直で差が開いてしまいます。
覚え方
- 振動レベル=振動加速度レベル+感覚補正。
- 最も感じやすいのは水平1〜2 Hz、鉛直4〜8 Hz。
- 最感帯を外れると補正で振動レベルは下がる。
理解度チェック
Q.
鉛直振動で最も感じやすい振動数帯は?
4〜8 Hzです。この帯域では感覚補正がほぼ0になります。
Q.
水平振動で最も感じやすい振動数帯は?
1〜2 Hzです。鉛直より低い振動数で感度が高くなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月