令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問22を解説|人体の振動感覚
令和2年度 騒音・振動概論 問22は、人体の振動感覚に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動受容器は全身に分布し、振動知覚閾値には個人差があり、周波数によっても変わります。引っかけは、選択肢(1)の「振動が特定の部位に直接作用しても、振動による人体の応答が生じることはない」という二重否定の記述です。実際には特定部位への振動でも人体の応答は生じるので、この記述は誤りです。否定を重ねた文で判断を逆にしないよう注意します。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 特定の部位への直接作用でも人体の応答は生じます。「生じない」は誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 振動受容器は全身に分布しています。 |
| (3) | ○(正しい) | 振動知覚閾値には個人差があります。 |
| (4) | ○(正しい) | 水平振動の振動知覚閾値は、振動レベルで55 dB程度とされています。 |
| (5) | ○(正しい) | 振動の周波数によって振動知覚閾値は異なります。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
人体には振動受容器が全身に分布しており、振動が特定の部位に直接作用すれば、その部位を通じて人体の応答は生じます。設問(1)は「応答が生じることはない」と言い切っており、事実と逆です。「〜することによって〜生じることはない」という否定を重ねた言い回しは、正しいのか誤りなのかを取り違えやすいので、いったん肯定文に直して意味を確かめると安全です。
覚え方
- 振動受容器は全身に分布、部位への振動でも応答は生じる。
- 振動知覚閾値は個人差があり、周波数で変わる。
- 水平振動の知覚閾値=振動レベル55 dB程度。
理解度チェック
Q.
特定の部位への振動で人体の応答は生じる?
生じます。振動受容器が全身に分布しているためで、「生じない」とする(1)は誤りです。
Q.
振動知覚閾値は一定?
いいえ。個人差があり、振動の周波数によっても異なります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月