令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問11を解説|音の高さ
令和元年度 騒音・振動概論 問11は、音の高さに関する記述中のア~オに入る語句の正しい組合せを選ぶ穴埋め問題です。周期的複合音と雑音(連続的スペクトル)で、音の高さがどう感じられるかを整理します。
この問題のポイント
柱になるのは、周期的複合音(基音と倍音からなる音)の高さは基音の高さにほぼ一致するという点です。これに対して、連続的スペクトルの雑音では音の高さが漠然としていることが多くなります。さらに、エネルギーが低い周波数帯域に強い雑音は低い音に、高い周波数帯域に強い雑音は高い音に感じられます。最後の「基音が無くても」聞こえる高さは、失われた基音の高さ(オ=基音)です。この5か所を一貫して満たすのが選択肢(2)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 基音 | 周期的複合音の高さは、いちばん低い成分である基音の高さにほぼ一致します。 |
| イ | 漠然としている | 連続的スペクトルの雑音は、はっきりした基音がなく、音の高さが漠然とします。 |
| ウ | 低い | 低い周波数帯域のエネルギーが強い雑音は、低い音に感じられます。 |
| エ | 高い | 高い周波数帯域のエネルギーが強い雑音は、高い音に感じられます。 |
| オ | 基音 | 基音が無くても、倍音の間隔から基音の高さに聞こえることがあります。 |
ここが分かれ目
迷いやすいのはアとオを「倍音」と取り違えるところです。周期的複合音の高さを決めるのは、成分の間隔(=基音の高さ)であって倍音そのものではありません。基音が抜けていても、倍音の並びから脳が基音の高さを補って聞くため、オも基音です。またイは、雑音では基準になる基音がないので高さが漠然としているのが自然な流れです。ウ・エは「低域が強い→低い/高域が強い→高い」と素直に対応します。アとオをともに基音、イを漠然としているで揃えられるのが選択肢(2)だけです。
覚え方
- 周期的複合音の高さ=基音の高さ(倍音ではない)。
- 基音が無くても基音の高さに聞こえる(倍音の間隔から補完)。
- 雑音の高さは漠然。低域が強い→低い音、高域が強い→高い音。
理解度チェック
基音と倍音からなる周期的複合音の高さは、何の高さにほぼ一致する?
基音の高さです。倍音ではなく、いちばん低い基音の高さに一致します。
基音の成分が無いのに、その高さに聞こえるのはなぜ?
残った倍音の間隔から脳が基音の高さを補うためです。基音が無くても基音の高さに聞こえることがあります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月