令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問8を解説|工場・事業場の騒音
令和元年度 騒音・振動概論 問8は、工場及び事業場による騒音の特徴や対策に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
騒音のレベルの目安、深夜営業やカラオケなどの生活騒音、対策としての距離の確保といった一般論は正しく述べられています。分かれ目は苦情件数の業種別の順位です。騒音の苦情は、工事に伴う一時的で大きな音が出る建設業を発生源とするものが多く、製造業より建設業の方が多い傾向にあります。選択肢(5)は「製造業の方が多い」としており、この大小関係が逆になっている点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 対象機械の騒音レベルは、機械から1mで90デシベル以上になることがあります。 |
| (2) | ○(正しい) | 深夜営業やカラオケなどの騒音は、隣接する住民の生活環境に影響を与えることがあります。 |
| (3) | ○(正しい) | 騒音の特徴は、衝撃性・発生頻度・発生時間などにおいて様々です。 |
| (4) | ○(正しい) | 騒音源から敷地境界線までの距離を大きくとることは、有効な対策の一つです。 |
| (5) | ×(誤り) | 騒音の苦情は建設業を発生源とするものが多く、製造業の方が多いとするのは誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
誤りの核心は業種別の苦情件数の大小関係です。騒音の苦情は、掘削・打撃・重機の稼働など一時的に大きな音が出る建設業を発生源とするものが多く、製造業を発生源とするものより多い傾向にあります。選択肢(5)はこれを逆にして「製造業の方が多い」としているため誤りです。数値そのものより、「建設業>製造業」という順位を押さえておくと、この種の入れ替えに気づけます。
覚え方
- 騒音の苦情は建設業>製造業(工事に伴う一時的で大きな音が多い)。
- 対象機械の騒音は1mで90dB以上になることがある。
- 対策の基本は距離をとる・発生源を抑える。
理解度チェック
Q.
騒音の苦情件数は、建設業と製造業ではどちらが多い?
建設業を発生源とするものが多い傾向です。製造業より建設業の方が多く、順位を逆にすると誤りになります。
Q.
隣接住民への騒音対策として、距離を使う方法は有効?
有効です。騒音源から敷地境界線までの距離を大きくとると、距離減衰により騒音を抑えられます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月