公害防止管理者 独学ノート

公害防止管理者 独学ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 汚水処理特論
  4. 令和6年
  5. > 問3 清澄ろ過

令和6年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問3を解説|清澄ろ過

令和6年度 汚水処理特論 問3は、清澄ろ過に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

清澄ろ過は、砂などのろ材の層に水を通し、低濃度の懸濁物をろ材内に捕らえてきれいな水を得る処理です。重力式と圧力式の違い、ろ層の理想的な粒度配置、ろ過の進行とともに増えるろ過損失水頭、原水が薄ければ凝集沈殿池を省けるマイクロフロック法など、装置の構造と運転が問われます。引っかけの核心は、上下向流ろ過で水がどの層からどの層へ流れるかという方向です。下向流と上向流それぞれで、砂層とアンスラサイト層を通る順序が逆に書かれていないか、丁寧に追う必要があります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)砂ろ過機の重力式は上部が開いていて中の様子を観察でき、保守管理がしやすいのは正しい記述です。
(2)×(誤り)上下向流ろ過で、下向流と上向流が通る砂層・アンスラサイト層の順序を取り違えている点が誤りです。流れの向きが逆に書かれています。
(3)○(正しい)下向流ろ過の理想は上層が粗く下層ほど細かく、逆洗で粒度が逆転しないこと。正しい記述です。
(4)○(正しい)ろ材層を通るときの水頭差はろ過損失水頭(ろ過抵抗)で、ろ過の経過とともに増大します。正しい記述です。
(5)○(正しい)マイクロフロック法は、原水の懸濁物濃度が低ければ凝集沈殿池を省ける点が利点です。正しい記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

上下向流ろ過は、一つのろ過池の上と下の両方から水を取り出す方式で、上側からの下向きの流れと、下側からの上向きの流れが、それぞれ別の粒度の層を通ります。正しくは、下向流は粗いアンスラサイト層から細かい砂層へと上から下に通り、上向流は下の砂層からアンスラサイト層へと下から上に通ります。選択肢(2)はこの通る層の順序を入れ替えて書いているのが誤りです。流れの方向と、その流れがどの層からどの層へ進むかをセットで覚えると引っかかりません。

覚え方

  • ろ層の理想は上が粗く下が細かい。逆洗で逆転させない。
  • ろ過損失水頭(ろ過抵抗)は時間とともに増大する。
  • マイクロフロック法は、原水が薄ければ凝集沈殿池を省ける。

理解度チェック

Q.

下向流ろ過における理想的なろ層の粒度配置は?

上層が粗く、下層ほど細かい配置です。しかも逆洗でこの配置が逆転しないことが望ましいとされます。

Q.

ろ過損失水頭は、ろ過時間の経過でどう変化する?

増大します。捕らえた懸濁物がろ材内にたまって流れにくくなるため、水頭差(ろ過抵抗)が時間とともに大きくなります。

この問題に関連する用語解説

令和6年 汚水処理特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

Topへ >>