令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問24を解説|TOC計
令和4年度 汚水処理特論 問24は、TOC計(全有機炭素計)に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
TOC計は、水中の有機物に含まれる炭素を、燃焼などで二酸化炭素に変えて定量する装置です。1チャンネル方式(酸性化してパージで無機体炭素を除いてから有機炭素を測る)と、2チャンネル方式(全炭素TCから全無機体炭素TICを引いてTOCを得る)があります。分かれ目は生成した二酸化炭素の測り方です。TOC計では二酸化炭素を非分散形赤外線ガス分析計で測るのが一般的で、「隔膜電極法」で測るとする選択肢が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | TOC計は水中の有機物に含まれる炭素を定量する装置です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | COD・BODに比べて短時間で測定値を得られます。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 1チャンネル方式では試料を酸性(pH2以下)にし、パージで無機体炭素を除去します。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 2チャンネル方式は、全炭素TCから全無機体炭素TICを差し引いてTOCを求めます。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 生成した二酸化炭素を隔膜電極法で測定とする点が誤りです。一般には非分散形赤外線ガス分析計で測ります。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
TOC計は、試料中の炭素を燃焼などで二酸化炭素に変え、その二酸化炭素の量から炭素量を求めます。この二酸化炭素の検出には、非分散形赤外線ガス分析計(NDIR)が広く使われます。二酸化炭素が特定波長の赤外線を吸収する性質を利用して濃度を測る方式です。選択肢(5)は1チャンネル方式・2チャンネル方式のいずれも二酸化炭素を「隔膜電極法」で測るとしている点が誤りです。隔膜電極法は溶存酸素などの測定に使われる方式で、TOC計の二酸化炭素検出とは別物です。
覚え方
- TOC計の二酸化炭素検出は非分散形赤外線ガス分析計(NDIR)。隔膜電極法ではない。
- 1チャンネル=酸性化・パージで無機体炭素を除く。2チャンネル=TC−TIC=TOC。
- TOCはCOD・BODより短時間で測れる。
理解度チェック
Q.
TOC計は生成した二酸化炭素を何で測る?
非分散形赤外線ガス分析計(NDIR)が一般的です。二酸化炭素が赤外線を吸収する性質を使います。隔膜電極法ではありません。
Q.
2チャンネル方式ではTOCをどう求める?
全炭素(TC)から全無機体炭素(TIC)を差し引いて求めます(TOC=TC−TIC)。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月