1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 汚水処理特論
  4. 令和4年
  5. > 問25 計測機器

令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問25を解説|計測機器

令和4年度 汚水処理特論 問25は、水質の計測機器に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

電気伝導率計・ORP計・溶存酸素電極・濁度計・pH計と、代表的な計測機器の原理や標準液をまとめて確認する問題です。分かれ目は濁度計の標準液の比較です。濁度の標準液には、天然の粘土であるカオリンを使うカオリン標準液と、人工的に一定条件で作るホルマジン標準液があります。組成をそろえやすいホルマジン標準液のほうが、安定性・再現性に優れます。この優劣を逆に書いている選択肢が誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)1対の電極間の電気伝導度を測り、セル定数を用いて電気伝導率に換算します。正しい記述です。
(2)○(正しい)ORP計は白金電極(金電極なども)と参照電極を浸し、その間の電位差を測ります。正しい記述です。
(3)○(正しい)溶存酸素電極には隔膜形ガルバニ電池式や隔膜形ポーラログラフ式があります。正しい記述です。
(4)×(誤り)カオリン標準液のほうがホルマジン標準液より優れるとしている点が誤りです。実際は逆で、ホルマジン標準液のほうが優れます。
(5)○(正しい)pHの測定には、簡便で信頼性の高いガラス電極法が広く用いられます。正しい記述です。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

濁度計の目盛りを合わせる標準液には、天然の粘土鉱物であるカオリンを懸濁させたカオリン標準液と、決まった薬品を一定条件で反応させて作るホルマジン標準液があります。カオリンは天然物のため粒子の大きさや形にばらつきがあり、作るたびに濁りが変わりやすいのに対し、ホルマジン標準液は組成が一定で再現よく調製でき、安定性・再現性に優れます。選択肢(4)は「カオリン標準液のほうがホルマジン標準液より安定性・再現性に優れる」と、優劣を逆に書いている点が誤りです。標準液としてはホルマジン標準液のほうが基準に適しています。

覚え方

  • 濁度の標準液はホルマジン標準液のほうが安定性・再現性に優れる。カオリンは天然物でばらつく。
  • ORP計=白金電極+参照電極の電位差。pH計はガラス電極法。
  • 溶存酸素電極は隔膜形ガルバニ電池式・隔膜形ポーラログラフ式。

理解度チェック

Q.

濁度計の標準液は、カオリンとホルマジンのどちらが安定性・再現性に優れる?

ホルマジン標準液です。組成を一定に作れるため再現性がよく、天然物のカオリン標準液より優れます。

Q.

ORP計はどのように測定する?

白金電極(金電極なども)と参照電極を試料に浸し、その間の電位差を測ります。酸化還元電位の指標になります。

令和4年 汚水処理特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF