令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問5を解説|清澄ろ過
令和4年度 汚水処理特論 問5は、清澄ろ過に関する正誤問題です。正しいものを選びます。
この問題のポイント
清澄ろ過は、砂などのろ材層に濁水を通して微細な粒子を捕らえる方法です。ろ過抵抗の式(コゼニー・カルマンの式)、逆流洗浄、有効径、二層ろ過、マイクロフロック法という定番項目が並びます。この問題は正しい記述を選ぶ形なので、数値や向きが定義どおりかを1つずつ照合するのがコツです。正しいのは、清浄なろ層ではろ過抵抗がろ過速度に比例するとする記述です。ほかは有効径の割合や二層ろ過の上下、洗浄の効き方などが定義と食い違っています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | コゼニー・カルマンの式では、清浄なろ層のろ過抵抗はろ過速度に比例します。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 逆流洗浄はろ材層を流動化させ、粒子同士を衝突させることで効果が大きくなります。向きが逆です。 |
| (3) | ×(誤り) | 有効径は全質量の10 %が通過するふるい目の径です。50 %とするのは誤りです。 |
| (4) | ×(誤り) | 二層ろ過では軽いアンスラサイトを上層、重い砂を下層にします。上下が逆です。 |
| (5) | ×(誤り) | マイクロフロック法は凝集剤を添加し微小フロックを作って直接ろ過します。「添加せず」が誤りです。 |
選択肢(1)のポイント(ここが正解)
コゼニー・カルマンの式は、粒子が詰まったろ層を水が通るときの圧力損失(ろ過抵抗)を表す式です。まだ濁りを捕らえていない清浄なろ層では、水を速く流すほど抵抗が大きくなり、ろ過抵抗はろ過速度に比例します。誤り肢との分かれ目は数値と向きに集約されます。逆流洗浄はろ材を流動化させて粒子をぶつけ合うほど効き、有効径は10 %通過径、二層ろ過は軽いアンスラサイトが上・重い砂が下、マイクロフロック法は凝集剤を入れて直接ろ過します。これらを取り違えると誤答肢に引き込まれます。
覚え方
- 清浄ろ層のろ過抵抗はろ過速度に比例(コゼニー・カルマン)。
- 有効径=10 %通過径。二層ろ過は「軽い上・重い下」=アンスラサイト上/砂下。
理解度チェック
Q.
砂の有効径は、全質量の何%が通過するふるい目の径?
10 %です。50 %が通過する径とするのは誤りです。
Q.
砂とアンスラサイトの二層ろ過では、どちらを上層にする?
アンスラサイトを上層、砂を下層にします。軽い方が上、重い方が下です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月