令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問3を解説|沈殿池の滞留時間
令和4年度 汚水処理特論 問3は、沈殿池の水理学的滞留時間を求める計算問題です。水量・水深・水面積負荷から滞留時間(h)を計算します。
この問題のポイント
与えられるのは水量1200 m³/日、水深3 m、水面積負荷30 m³/(m²・日)です。水面積負荷は「1日に単位水面積あたり何m³を処理するか」を表すので、水面積=水量÷水面積負荷で池の広さが出ます。あとは水深を掛けて容積を求め、容積を水量で割れば滞留時間が得られます。引っかけは、水面積負荷が「面積あたり」の量である点を取り違えないことと、答えを日から時間へ換算(×24)し忘れないことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
計算の手順
| 求める量 | 計算 |
|---|---|
| 水面積 | 水量 ÷ 水面積負荷 = 1200 ÷ 30 = 40 m² |
| 池の容積 | 水面積 × 水深 = 40 × 3 = 120 m³ |
| 滞留時間(日) | 容積 ÷ 水量 = 120 ÷ 1200 = 0.1 日 |
| 時間へ換算 | 0.1 日 × 24 = 2.4 h |
計算の結果、水理学的滞留時間は2.4 時間となり、選択肢(1)が正解です。
ここが分かれ目
ミスが出やすいのは、水面積負荷を「体積の負荷」と勘違いして水量にそのまま掛けたり割ったりしてしまう点です。水面積負荷の単位は m³/(m²・日)=面積あたりの処理水量なので、割ると必ず面積 m²が残ります。まず面積を出し、水深を掛けて容積、最後に水量で割るという順番を崩さないことが確実です。答えは日単位で0.1になるので、24を掛けて時間に直すのを忘れないようにします。
覚え方
- 滞留時間=容積 ÷ 水量。容積は「水面積×水深」で作る。
- 水面積=水量 ÷ 水面積負荷。日で出たら×24で時間に。
理解度チェック
Q.
水面積負荷30 m³/(m²・日)、水量1200 m³/日のとき、沈殿池の水面積は?
40 m²です。1200 ÷ 30 = 40 で求まります。
Q.
容積120 m³、水量1200 m³/日のときの滞留時間は何時間?
2.4時間です。120 ÷ 1200 = 0.1日、これに24を掛けて2.4時間になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月