令和元年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問9を解説|汚泥の脱水
令和元年度 汚水処理特論 問9は、汚泥の脱水に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
脱水の前処理では、ろ過助剤(ケイ藻土・おがくずなど)や凝集剤(塩化鉄(III)・水酸化カルシウムなど)を加えて脱水しやすくします。脱水機には遠心脱水機(デカンター)・ベルトプレス・スクリュープレスなどがあり、水平形デカンターは汚泥を連続で供給して連続運転します。引っかけの核心は選択肢(3)で、水平形デカンターの遠心脱水を「間欠運転」とし、1サイクルの時間を決める必要があるとしている点です。水平形デカンターは連続運転する装置で、間欠運転ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ろ過助剤にはケイ藻土・おがくず・繊維質・フライアッシュなどが用いられます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 凝集剤には塩化鉄(III)・水酸化カルシウムなどの無機凝集剤や高分子凝集剤が多く使われます。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 水平形デカンターを間欠運転とする点が誤りです。汚泥を連続供給して連続運転する装置です。 |
| (4) | ○(正しい) | ベルトプレスでは、重力による予備濃縮で流動性をなくしてからロールで圧搾します。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | スクリュープレスは繊維分に富む汚泥の脱水に適し、製紙工場の汚泥処理に多く用いられます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
水平形デカンター(横形遠心脱水機)は、回転する円筒ボウルに汚泥を連続で供給し、遠心力で固液を分離しながら固形分をスクリューで連続排出する連続運転の装置です。1サイクルの時間を決めて運転する間欠式ではありません。間欠運転になじむのは、ろ布に汚泥を張ってからケーキを剥がすフィルタープレスのようなバッチ型で、選択肢(3)はデカンターの運転方式を取り違えています。
覚え方
- 水平形デカンター(遠心脱水)は連続運転。間欠ではない。
- スクリュープレスは繊維分に富む汚泥(製紙)向き。
理解度チェック
Q.
水平形デカンターの遠心脱水は間欠運転?
いいえ。汚泥を連続供給して連続運転する装置です。間欠式ではありません。
Q.
繊維分に富む汚泥の脱水に適した脱水機は?
スクリュープレスです。製紙工場の汚泥処理に多く用いられます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月