令和元年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問8を解説|膜分離のろ過方式
令和元年度 汚水処理特論 問8は、膜分離の全量ろ過式プロセスとクロスフロー式プロセスの図の組合せを選ぶ問題です。最も適切な組合せを選びます。
この問題のポイント
膜分離のろ過方式は水の流し方で二つに分かれます。全量ろ過式(デッドエンド式)は供給した被処理液を全量そのまま膜に押し通す方式で、膜面に沿って戻す循環液がありません。クロスフロー式は被処理液を膜面に平行に流し、濃縮液の一部を供給側へ循環させて、膜面に堆積するケーキを洗い流しながら運転します。分かれ目は「循環液の流れがあるかどうか」です。循環のない図が全量ろ過式(図ア)、循環液のある図がクロスフロー式で、その組合せが選択肢(1)になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
プロセスの見分け方
| プロセス | 見分け方と該当する図 |
|---|---|
| 全量ろ過式 | 循環液がなく、被処理液を全量そのまま膜へ押し通します。循環液の描かれていない図(ア)が該当します。 |
| クロスフロー式 | 膜面に平行に液を流し、濃縮液の一部を供給側へ循環させます。循環液のある図が該当します。 |
この見分けにより、全量ろ過式=ア、クロスフロー式=イの組合せである選択肢(1)が正解です。
ここが分かれ目
全量ろ過式とクロスフロー式の見分けは循環液の有無です。全量ろ過式は被処理液をすべて膜に通しきる方式で膜面へ戻す循環がなく、ろ過が進むほど膜面に固形分が積もりやすくなります。クロスフロー式は膜面に沿って液を流し、濃縮液の一部を循環させて膜面のケーキを洗い流しながら連続運転します。図の中で循環液が描かれていなければ全量ろ過式、循環液があればクロスフロー式と読み分けます。
覚え方
- 全量ろ過式=循環なしで全量を膜へ押し通す(膜面に堆積しやすい)。
- クロスフロー式=膜面に平行流+濃縮液を循環してケーキを洗う。
理解度チェック
Q.
全量ろ過式とクロスフロー式の見分け方は?
循環液の有無です。全量ろ過式は循環なし、クロスフロー式は濃縮液を循環させます。
Q.
クロスフロー式で膜面に液を平行に流す狙いは?
膜面に堆積するケーキを洗い流し、目詰まりを抑えて連続運転するためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月