令和元年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問7を解説|オゾン酸化
令和元年度 汚水処理特論 問7は、オゾンによる酸化に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
オゾンは塩素より酸化力が強く、有機物と反応しても有機塩素化合物(トリハロメタンなど)を作らない利点があり、色度・臭気・難分解性有機物の酸化や殺菌に使われます。高圧無声放電で発生させ、原料の空気は湿度が低い(露点-50 ℃以下)ことが望まれます。引っかけの核心は選択肢(3)で、オゾンを「窒素、りんの除去に用いられる」としている点です。オゾンは有機物などの酸化剤であり、栄養塩である窒素・りんの除去手段ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | オゾンは塩素よりも酸化力が強い酸化剤です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | オゾンは水中の有機物と結合して有機塩素化合物を生じる心配がありません。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | オゾンを窒素・りんの除去に用いるとする点が誤りです。オゾンは有機物などの酸化剤で、栄養塩の除去手段ではありません。 |
| (4) | ○(正しい) | オゾン発生機は高圧無声放電法などを用います。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 原料としての空気の湿度は、露点-50 ℃以下が望ましいとされます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
オゾンの役割は、強い酸化力による有機物の分解、色度・臭気の除去、殺菌です。窒素やりんといった栄養塩は、酸化で気体や沈殿に変えて除けるものではありません。窒素は生物的硝化脱窒素法で、りんは凝集沈殿や生物学的脱りんで除くのが基本で、オゾンを窒素・りん除去の手段とするのは処理の対象を取り違えています。
覚え方
- オゾンは塩素より強い酸化剤・有機塩素化合物を作らない。
- 窒素は硝化脱窒、りんは凝集沈殿/生物脱りん。オゾンの担当ではない。
理解度チェック
Q.
オゾンで窒素・りんは除去できる?
いいえ。オゾンは有機物などの酸化剤です。窒素は硝化脱窒、りんは凝集沈殿や生物脱りんで除きます。
Q.
オゾンが塩素より優れる点は?
酸化力が強く、有機物と反応しても有機塩素化合物(トリハロメタンなど)を作らない点です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月