令和7年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問14を解説|PCBsの性質と生産量
令和7年度 ダイオキシン類概論 問14は、PCBs(ポリ塩化ビフェニル)の性質と生産量に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
PCBsは、燃えにくく(不燃性)電気を通しにくい(高い電気絶縁性)といった性質から、熱媒体や絶縁油、可塑剤、感圧複写紙などに広く使われました。この文章では性質と用途の説明はおおむね正しく、引っかけは末尾の生産量の数値にあります。全世界の累積生産量が100万t以上という規模は妥当ですが、我が国の累積生産量は約5万t台で、下線部の「約15万t」は実際より大きすぎる数値です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | PCBsが不燃性である点は正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 高い電気絶縁性を持つ点は正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 熱媒体・可塑剤・感圧複写紙などに使われた点は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 全世界の累積生産量が100万t以上という規模は正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 我が国の累積生産量は約5万t台です。「約15万t」とする数値が過大で誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
PCBsは優れた電気絶縁性・不燃性から高度成長期に大量生産・使用されましたが、カネミ油症などを機に、日本では1970年代前半に製造・使用が中止されました。この間の我が国の累積生産量は約5万t台とされます。全世界の累積生産量が100万t以上という桁は妥当ですが、下線部は日本の生産量を約15万tと、実際の約3倍近い過大な数値に置き換えています。性質・用途の説明が正しいだけに、最後の数値だけが差し替えられている点を見抜くのがこの問題の勘所です。
覚え方
- PCBs=不燃性・高い電気絶縁性→熱媒体・絶縁油・可塑剤に使用。
- 累積生産量は全世界で100万t以上、我が国は約5万t台。
- 下線部問題は「正しい説明+数値だけ差し替え」に注意。
理解度チェック
Q.
我が国のPCBの累積生産量はおよそどのくらい?
約5万t台です。全世界では100万t以上とされます。
Q.
PCBsが広く使われた理由は?
不燃性と高い電気絶縁性など優れた性質を持つためで、熱媒体や可塑剤などに使われました。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月