令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問12を解説|TEFが与えられる化合物の数
令和5年度 ダイオキシン類概論 問12は、図に示された複数の化合物のうち、TEF(毒性等価係数)が与えられているものがいくつあるかを数える問題です。正しい個数を選びます。
この問題のポイント
この問題は構造式を見て、一つずつTEFの有無を判定して数える形式です。判定の物差しははっきりしています。PCDDs・PCDFsではベンゼン環の2・3・7・8の位置がすべて塩素で置き換わっているものだけにTEFが与えられ、コプラナーPCBsでは平面構造をとる特定の異性体にTEFが与えられます。逆に、2・3・7・8のどこかが塩素でない異性体や、そもそも毒性評価の対象外の構造にはTEFがありません。図の化合物を一つずつこの基準に当てはめて数えると、TEFを持つものは4つになります。個数を数える問題なので、基準を一つに絞ってぶれずに数えることが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | × | 「1つ」では、基準に当てはまる化合物を数え落としています。 |
| (2) | × | 「2つ」では、TEFを持つ化合物を数え切れていません。 |
| (3) | × | 「3つ」では、まだ1つ数え落としがあります。 |
| (4) | ○(正しい) | 基準に当てはまる化合物を数えると4つになり、これが正解です。 |
| (5) | × | 「5つ」では、基準に当てはまらない化合物まで数え込んでいます。 |
ここが分かれ目
数え間違いを防ぐカギは、TEFが与えられる条件をぶれずに使うことです。PCDDs・PCDFsで見るべきは、2・3・7・8の位置がすべて塩素で置換されているかという一点です。どこか一か所でも塩素でない位置があれば、その異性体にはTEFが与えられません。コプラナーPCBsについては、平面構造をとる特定の異性体だけが対象です。図の化合物は、塩素の位置がわずかに違うだけの紛らわしいものが並べられているので、位置番号を丁寧に確認して当てはまるものだけを数えます。この基準で数え上げると、TEFを持つ化合物は4つになります。
覚え方
- TEFの条件は2・3・7・8位がすべて塩素で置換(PCDDs・PCDFs)。
- 一か所でも位置が違えばTEFなし——塩素の位置を番号で確認。
- コプラナーPCBsは平面構造の特定異性体だけが対象。
理解度チェック
PCDDs・PCDFsでTEFが与えられる条件は?
2・3・7・8の位置がすべて塩素で置換されていることです。どこか一つでも外れるとTEFは与えられません。
構造式から数える問題で数え間違いを防ぐには?
塩素の位置番号を一つずつ確認し、2・3・7・8がすべて埋まっているかという基準を、化合物ごとにぶれずに当てはめます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月