令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問11を解説|ダイオキシン類の毒性
令和5年度 ダイオキシン類概論 問11は、ダイオキシン類の毒性と毒性等価係数(TEF)に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダイオキシン類のうち毒性を示すのは、2・3・7・8の位置がすべて塩素で置き換わったPCDDs・PCDFsと、平面構造をとるコプラナーPCBsです。それぞれの毒性の強さは、最も強い2,3,7,8-TeCDDを1としたTEF(毒性等価係数)で相対的に表されます。核心は、TEFが与えられている化合物の種類数です。TEFを持つのはPCDDsが7種類、PCDFsが10種類、コプラナーPCBsが12種類で、合わせて29種類です。選択肢はコプラナーPCBsを14種類としていますが、正しくは12種類で、この数のずれが引っかけどころになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 2・3・7・8位が塩素で置換されたものに毒性がある、という条件は正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | TEFを持つコプラナーPCBsは12種類です。14種類とする点が誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 1,2,3,7,8-PeCDDは2,3,7,8-TeCDDと同等の毒性とされ、TEFは1で正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 2,3,4,7,8-PeCDFはTeCDDの30%(TEF0.3)とされ、正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | コプラナーPCBsの最高のTEFは3,3′,4,4′,5-PeCBの0.1、という記述は正しいです。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
TEF(毒性等価係数)が与えられているダイオキシン類は、PCDDsが7種類、PCDFsが10種類、コプラナーPCBsが12種類で、三つを合わせると29種類になります。選択肢(2)は、このうちコプラナーPCBsの数を14種類と多く書いており、正しい12種類とずれている点が誤りです。7・10・12という三つの数と、その合計29はセットで覚えておくと、どれか一つがすり替えられたときに気づけます。なお、コプラナーPCBsはPCDDs・PCDFsに比べて毒性が低く、TEFの最高値も0.1にとどまる点も、あわせて押さえておきます。
覚え方
- TEFを持つのはPCDDs 7・PCDFs 10・コプラナーPCBs 12=計29種。
- 毒性があるのは2・3・7・8位がすべて塩素で置換されたもの。
- 最強は2,3,7,8-TeCDD(TEF=1)。コプラナーPCBsは毒性が低くTEF最高0.1。
理解度チェック
TEFが与えられているダイオキシン類は、種類ごとに何種類ずつ?
PCDDsが7種類、PCDFsが10種類、コプラナーPCBsが12種類で、合計29種類です。
どんな化合物に毒性があるとされる?
PCDDs・PCDFsでは2・3・7・8の位置がすべて塩素で置換されたものに毒性があります。基準は2,3,7,8-TeCDD(TEF=1)です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月