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令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問6を解説|PCBsとその規制

令和5年度 ダイオキシン類概論 問6は、PCBs(ポリ塩化ビフェニル)とその規制の歴史に関する問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

PCBは、熱媒体・可塑剤・絶縁体・感圧複写紙などに広く使われた油状の化合物で、生物蓄積性が高く、カネミ油症事件を機に規制が進みました。1972年以降の製造中止、1974年の輸入・開放系使用の禁止といった年号は頻出です。この問題で狙われているのは年号ではなく、国内で使われた量の桁です。選択肢は使用量を5500トンとしていますが、実際の国内生産・使用量はこれよりはるかに多く、約5万9千トンとされています。桁が一つ小さい数値に置き換えて誤りを作っているのが引っかけどころです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)熱媒体・可塑剤・電気絶縁体・感圧複写紙などに使われた、という用途は正しい記述です。
(2)○(正しい)生物蓄積性が高く生態系への悪影響が指摘されてきた、という性質は正しい記述です。
(3)○(正しい)1972(昭和47)年以降に製造が中止された、という年号は正しい記述です。
(4)○(正しい)1974(昭和49)年に輸入及び開放系での使用が禁止された、という記述も正しいです。
(5)×(誤り)国内使用量を5500tとする点が誤りです。実際はこれよりはるかに多く約5万9千tとされます。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

選択肢(5)は、国内で使われたPCBの累計量を5500トンと大幅に少なく見せています。実際には、国内で生産・使用されたPCBは約5万9千トンとされ、選択肢の数値はおよそ10分の1しかありません。PCBは製造中止後も既存の電気機器などの中に大量に残ったため、処理が長く社会問題になりました。その背景を思い出せば、5500トンという量では現実の残存量や処理の規模と釣り合わないと気づけます。用途や年号は正しく書きつつ、量の桁だけをこっそり下げる——数値の大小に注意を向けさせる典型的な作り方です。

覚え方

  • PCBの国内使用量は約5万9千t(数万トン規模)。5500tは桁が小さすぎ。
  • 用途は熱媒体・可塑剤・絶縁体・感圧複写紙。生物蓄積性が高い。
  • 製造中止1972年、輸入・開放系使用禁止1974年

理解度チェック

Q.

PCBの国内使用量はおよそどのくらいの規模?

約5万9千トンとされ、数万トン規模です。5500トンでは桁が一つ小さく誤りになります。

Q.

PCBの製造中止と、輸入・開放系使用禁止の年は?

製造中止は1972(昭和47)年以降、輸入及び開放系での使用禁止は1974(昭和49)年です。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF