令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問1を解説|土壌の環境基準と調査要件
令和5年度 ダイオキシン類概論 問1は、土壌に係るダイオキシン類の環境基準と、必要な調査を実施する要件に関する穴埋め問題です。ア~エに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
環境基準の告示は、土壌の環境基準そのもの(1000pg-TEQ/g以下)とは別に、「調査を始める目安」を定めています。核心は数字の使い分けです。環境基準が達成されている場合でも、土壌中のダイオキシン類の量が250pg-TEQ/g以上なら必要な調査を行うという段階が置かれています。さらに簡易測定方法で測った場合は、その測定値に2を乗じた値が250pg-TEQ/g以上かで判断するという読み替えが引っかけどころです。250(調査の目安)と1000(環境基準)を取り違えないことが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | いる | 環境基準が達成されて「いる」場合を前提に、なお調査を求める規定です。 |
| イ | 250 | 調査を実施する目安となる濃度(pg-TEQ/g)。環境基準の1000とは別物です。 |
| ウ | 簡易 | 簡易測定方法で測る場合の読み替えを定めています。 |
| エ | 2 | 簡易測定値に乗じる係数。掛けた値が250以上かで判断します。 |
ここが分かれ目
この問題の最大の落とし穴は、250pg-TEQ/gと1000pg-TEQ/gの役割を混同することです。土壌の環境基準は1000pg-TEQ/g以下ですが、これはあくまで「守るべき基準値」です。一方の250pg-TEQ/gは、環境基準を満たしていても、なお念のため調査に入る「引き金」となる濃度で、意味が違います。選択肢(2)や(4)は「いない・500」など、前提条件や数値を入れ替えて誤りに誘導しています。また、簡易測定方法を使うときは正確さが落ちる分だけ安全側に見るため、測定値に2を乗じて大きめに評価してから250と比べる、という手順もあわせて押さえておきます。
覚え方
- 土壌の環境基準は1000pg-TEQ/g以下、調査の引き金は250pg-TEQ/g。
- 簡易測定なら測定値に2を乗じてから250と比較。安全側に大きく見る。
- 「達成されて“いる”場合でも調査」——基準クリアで終わりではない。
理解度チェック
土壌のダイオキシン類で、必要な調査を実施する目安の濃度は?
250pg-TEQ/g以上です。環境基準(1000pg-TEQ/g以下)とは別の、調査に入るための目安の濃度です。
簡易測定方法で測った場合の判断の仕方は?
簡易測定値に2を乗じた値が250pg-TEQ/g以上かどうかで判断します。安全側に大きく評価する扱いです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月