令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問12を解説|ダイオキシン類の性質
令和4年度 ダイオキシン類概論 問12は、ダイオキシン類の性質に関する記述問題です。異性体の数や毒性などの記述のうち正しいものを選びます。
この問題のポイント
この問題は「正しいものを選ぶ」形式なので、四つの誤りを消していく作業が中心になります。異性体の数(PCBsは何種か、PCDDsとPCDFsではどちらが多いか)、半数致死量の単位、底質での挙動といった知識が問われます。決め手になるのは、TEFが与えられているPCDDs・PCDFsの異性体は、いずれも2,3,7,8位が塩素に置換されているという共通点です。この位置に塩素が入っているかどうかが、強い毒性を示す異性体を見分ける目印になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | PCBsの異性体は209種で、135種とする点が誤りです。 |
| (2) | ×(誤り) | 異性体はPCDFsのほうが多く、PCDDsのほうが多いとするのは逆で誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | TEFが与えられた異性体は、いずれも2,3,7,8位が塩素に置換されており、正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 2,3,7,8‒TeCDDの半数致死量の単位が実際と異なり、誤りです。 |
| (5) | ×(誤り) | 底質中では有機物に吸着・濃縮されやすく、無機化合物とするのは誤りです。 |
選択肢(3)のポイント(ここが正しい)
ダイオキシン類のなかで強い毒性を示すのは、骨格の2,3,7,8位という特定の位置に塩素が入った異性体です。TEFはこうした異性体に対して与えられており、TEFを持つPCDDs・PCDFsは、いずれもこの位置の水素が塩素に置換されているという共通点があります。だからこそ選択肢(3)は正しい記述になります。一方、他の選択肢は、PCBsの異性体数(正しくは209種)、PCDDsとPCDFsの多少(実際はPCDFsのほうが多い)、半数致死量の単位、底質で濃縮される相手(正しくは有機物)といった点が事実と食い違っています。
覚え方
- 強い毒性の目印は2,3,7,8位への塩素置換。TEF付き異性体に共通。
- 異性体数:PCBsは209種、異性体はPCDFs>PCDDs。
- ダイオキシン類は脂溶性が高く、底質では有機物に濃縮されやすい。
理解度チェック
TEFが与えられたPCDDs・PCDFsの異性体に共通する特徴は?
いずれも2,3,7,8位が塩素に置換されています。
PCDDsとPCDFsでは、異性体の数はどちらが多いか?
PCDFsのほうが多いです。PCDDsのほうが多いとするのは逆です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月