令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問8を解説|油症事件
令和4年度 ダイオキシン類概論 問8は、1968年に西日本で起きた油症事件に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
油症事件は、米ぬか油の摂取による大規模な食中毒で、当初は混入したPCBsが原因と考えられていました。押さえどころは、その後の調査で結論づけられた原因物質です。研究が進んだ結果、油症の主な原因はPCBsが加熱されて生じたPCDFs(ジベンゾフラン類)とされました。下線部(3)は、この原因物質を示す部分が調査で結論づけられた内容と食い違っています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 1968(昭和43)年に発生したという時期は、正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 米ぬか油の摂取による食中毒事件という経緯は、正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | その後の調査で結論づけられた主因はPCDFsで、原因物質を示すこの箇所が食い違います。 |
| (4) | ○(正しい) | 1979(昭和54)年に台湾で同様の事故が起きた点は、正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 台湾の事故が第二次油症事件と呼ばれる点は、正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
油症の原因は、初めは米ぬか油に混入したPCBsと考えられていました。しかし調査が進むと、実際に強い毒性を示していたのは、PCBsが製造工程で加熱されて生じたPCDFs(ポリ塩化ジベンゾフラン)であると結論づけられました。下線部(3)は、この結論づけられた原因物質の部分が、調査で示された内容と一致していない点が誤りです。「当初はPCBs、その後の調査ではPCDFsが主因」という流れをセットで覚えておくと、原因物質のすり替えを見抜けます。
覚え方
- 油症の原因:当初PCBs → その後の調査でPCDFsが主因。
- PCDFsはPCBsが加熱されて生じたフラン類。
- 台湾の第二次油症事件は1979年。時期・呼称は正しい。
理解度チェック
Q.
油症の主因は、その後の調査で何と結論づけられたか?
PCDFs(ジベンゾフラン類)です。当初考えられたPCBsが加熱されて生じたものです。
Q.
第二次油症事件はいつ、どこで起きたか?
1979(昭和54)年に台湾で発生しました。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月