令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問7を解説|ダイオキシン類問題の歴史
令和4年度 ダイオキシン類概論 問7は、ダイオキシン類問題の歴史的経緯に関する記述問題です。塩素化ダイオキシンの合成やPCBs、枯葉剤などの出来事について誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダイオキシン類の歴史は、合成の始まり、ヒヨコの大量死やベトナム戦争の枯葉剤、都市ごみ焼却炉からの検出といった出来事で組み立てられます。年号や事件の内容自体は正しく並んでいますが、引っかけはPCBsの記述にあります。PCBsは1929年に生産が始まり広く使われましたが、有害性が判明した後に製造は中止されました。「現在も製造されている」とする言い回しが、この事実と食い違います。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ドイツの化学者が塩素化ダイオキシンを合成した経緯として、正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 米国で残渣油に含まれたダイオキシン類によるヒヨコ大量死が起きた点は正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | ベトナム戦争の枯葉剤に不純物としてダイオキシン類が含まれていた点は正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | PCBsは有害性の判明後に製造が中止されました。「現在も製造されている」が誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 日本で都市ごみ焼却炉の飛灰からダイオキシン類が検出された点は正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
PCBsは、熱に安定で電気を通しにくいなどの扱いやすさから、熱媒体・溶媒・可塑剤などとして広く使われました。しかし人の健康や環境への有害性が明らかになったことで、その製造は中止され、以後は製造・輸入も認められていません。選択肢(4)は生産開始の年こそ正しいものの、末尾を「現在も製造されている」とする点が事実と逆で、ここが誤りです。歴史問題では、年号だけでなく「今も続いているのか、止まったのか」という現在の状態まで確認すると引っかけを避けられます。
覚え方
- PCBsは便利さで普及 → 有害性判明 → 製造中止。
- 歴史問題は「今も続く/すでに止まった」の現在形に注意。
- 枯葉剤・ヒヨコ大量死・飛灰からの検出は正しい出来事。
理解度チェック
Q.
PCBsは現在も製造されているか?
製造されていません。有害性の判明後に製造が中止されました。
Q.
ベトナム戦争で散布された枯葉剤とダイオキシン類の関係は?
オレンジ剤と呼ばれた枯葉剤に、不純物としてダイオキシン類が含まれていました。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月