令和2年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問15を解説|暴露量の推計
令和2年度 ダイオキシン類概論 問15は、わが国のダイオキシン類の暴露量(摂取量)の推計に関する穴埋め問題です。ア~ウに入る数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
この問題の骨格は、人が1日に摂取するダイオキシン類の量と、そのほとんどが食事から来ていること、さらに食事のなかでも魚介類の寄与が飛び抜けて大きいことの3点です。2017(平成29)年度の推計では、1日の総摂取量が体重1kg当たり約0.66 pg-TEQで、そのうち食事由来が約0.65 pg-TEQと、ほぼ全量が食事経由です。加えて、摂取量全体に占める魚介類の寄与率は約86.6%に達します。数値そのものより、「摂取はほぼ食事」「食事のなかでも魚介類が8割超」という規模感で組合せを選ぶのが安全です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 0.66 pg-TEQ | 体重1kg当たりの1日総摂取量です。耐容一日摂取量(4pg-TEQ)を大きく下回ります。 |
| イ | 0.65 pg-TEQ | 食事からの摂取量です。総摂取量とほぼ同じで、暴露のほとんどが食事由来だと分かります。 |
| ウ | 86.6 % | 摂取量全体に占める魚介類の寄与率です。食品のなかで魚介類が突出して高い割合を占めます。 |
ここが分かれ目
選択肢を数値で見分けるコツは、まず食事の割合に注目することです。総摂取量(ア)と食事由来(イ)がほぼ等しい組合せなら、「暴露のほとんどが食事から」という実態に合います。次に、魚介類の寄与率が8割を超えることを手がかりにします。ダイオキシン類は脂溶性で分解されにくく、食物連鎖を通じて生物の体内に蓄積(生物濃縮)するため、食物連鎖の上位にある魚介類に多く含まれます。この性質を思い出せば、魚介類の寄与率が60〜70%台にとどまる組合せは規模感が合わず、約86.6%を示すものが残ります。
覚え方
- ダイオキシン類の暴露はほとんどが食事から。総摂取=食事由来とほぼ等しい。
- 食事のなかでも魚介類の寄与率が突出(約86.6%)。
- 脂溶性・難分解性で生物濃縮するため、上位の魚介類に蓄積。
理解度チェック
人のダイオキシン類摂取は、主にどの経路から?
食事です。総摂取量のほぼ全量が食事由来と推計されています。
食品のなかで寄与率が最も高いのは?なぜ?
魚介類です。ダイオキシン類が脂溶性・難分解性で生物濃縮し、食物連鎖の上位に蓄積するためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月