令和2年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問8を解説|ダイオキシン類問題の歴史
令和2年度 ダイオキシン類概論 問8は、ダイオキシン類問題の歴史的経緯に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダイオキシン類問題は、1977年にオランダの都市ごみ焼却炉の飛灰から検出されたことを契機に、各国で規制の動きが広がりました。日本でも1979年と1983年に焼却炉の飛灰から検出され、1990年に厚生省(当時)が発生防止のガイドライン(いわゆる旧ガイドライン)をまとめています。引っかけは、1985年に都市ごみ焼却炉のモラトリアム(一時凍結)を実施した国の名前です。これを行ったのはスウェーデンであり、下線部ではイタリアと入れ替えている点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 1977年にオランダの都市ごみ焼却炉の飛灰から検出されたとする点は、史実どおりで正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 日本でも1979年と1983年に焼却炉の飛灰から検出されたとする点は正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 1985年にモラトリアムを実施したのはスウェーデンです。「イタリア」とする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 1990年に厚生省が検討会を設置したとする点は正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | いわゆる「旧ガイドライン」をまとめたとする点は正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
1985年に都市ごみ焼却炉の新設を一時凍結(モラトリアム)したのはスウェーデンで、翌年には排ガス中ダイオキシン類の指針値を定めるなど、国際的に先行した規制でした。下線部はこの国名をイタリアにすり替えています。年号(1985年)やモラトリアムという出来事自体は正しく、変えられているのは国名だけという典型的な引っかけです。歴史の設問では「いつ・どこで・誰が」のうち一つだけを差し替える手口が多いので、国名や年号を単独で確認する習慣が有効です。
覚え方
- 最初の検出は1977年オランダの焼却炉飛灰。
- 1985年の焼却炉モラトリアムはスウェーデン。イタリアではない。
- 日本は1990年に厚生省が旧ガイドラインをまとめる。
理解度チェック
Q.
1985年に都市ごみ焼却炉のモラトリアムを実施した国は?
スウェーデンです。翌年には排ガスの指針値も定めました。
Q.
ダイオキシン類が最初に焼却炉飛灰から検出されたのはいつ・どこ?
1977年のオランダで、都市ごみ焼却炉の飛灰から検出されました。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月