令和2年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問6を解説|ダイオキシン類の基礎知識
令和2年度 ダイオキシン類概論 問6は、ダイオキシン類の性質・生成・排出源に関する基礎知識の正誤問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダイオキシン類は、ものを燃やすときや薬品を作るときなどに意図せず副次的に生成する物質で、強い毒性をもち、廃棄物焼却炉や金属の精錬工程などが主要な排出源になります。ここでの引っかけは、いちばん基本的な「どんな元素を含む化合物か」という定義部分です。ダイオキシン類は塩素を含む有機塩素化合物であり、臭素を含む化合物ではありません。選択肢(1)は有機臭素系化学物質としており、この一語が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | ダイオキシン類は塩素を含む有機塩素化合物です。「有機臭素系化学物質」とする点が誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 研究目的以外では、農薬製造や有機物の加熱分解などで副次的に生成します。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 環境中の濃度が工業の発展とともに増加してきたとする点は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 急性毒性が動物の種類によって大きく異なる点は正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 主要な排出源が廃棄物焼却炉や製鋼用電気炉・焼結炉、非鉄金属精錬などである点は正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
ダイオキシン類は、ベンゼン環に塩素が置き換わった構造をもつ一群の物質で、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)からなります。いずれも名称に「塩化」「クロロ」が入るとおり有機塩素化合物です。選択肢(1)はこれを有機臭素系と入れ替えており、含まれるハロゲン元素の取り違えが誤りの核心です。強い毒性をもつという後半部分自体は正しいので、元素の一語に注意します。
覚え方
- ダイオキシン類は塩素を含む有機塩素化合物。臭素ではない。
- PCDD・PCDF・コプラナーPCBの3グループ。名称の「塩化・クロロ」が目印。
- 意図せず副生し、主な排出源は焼却炉や金属の精錬工程。
理解度チェック
Q.
ダイオキシン類はどんなハロゲン元素を含む化合物?
塩素です。塩素を含む有機塩素化合物で、臭素を含む化合物ではありません。
Q.
ダイオキシン類の主要な排出源の例は?
各種廃棄物の焼却炉や、製鋼用電気炉・焼結炉、非鉄金属の精錬工程などです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月