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令和2年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問4を解説|耐容一日摂取量(TDI)

令和2年度 ダイオキシン類概論 問4は、ダイオキシン類対策特別措置法に規定する耐容一日摂取量(TDI)に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

耐容一日摂取量(TDI)は、ダイオキシン類を生涯にわたって毎日摂り続けても健康に影響を及ぼすおそれがない、1日当たりの摂取量です。国や地方公共団体の施策の指標とすべき量として位置づけられ、値は人の体重1キログラム当たり4ピコグラム以下で政令が定めます。核心は「何の量として表すか」です。ダイオキシン類の毒性はすべて2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン(2,3,7,8-TeCDD)を基準に換算するため、TDIもこの物質の量として表します。下線部はポリ塩化ジベンゾフランの量として表したものとしており、基準物質の取り違えが誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)人の活動に伴って発生する化学物質であるとする記述は、法の趣旨に沿っており正しい記述です。
(2)○(正しい)国及び地方公共団体の施策の指標とすべき量である、という位置づけは正しい記述です。
(3)○(正しい)生涯にわたり継続摂取しても健康に影響を及ぼすおそれがない量とする点は正しい記述です。
(4)×(誤り)TDIは2,3,7,8-TeCDDの量として表します。「ポリ塩化ジベンゾフランの量として表したもの」とする点が誤りです。
(5)○(正しい)体重1キログラム当たり4ピコグラム以下で政令が定めるとする点は正しい記述です。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

ダイオキシン類は多数の異性体からなり、毒性の強さがそれぞれ異なります。そこで、最も毒性の強い2,3,7,8-TeCDDの毒性を1(基準)として各異性体を換算し、合計する考え方(毒性等量・TEQ)が使われます。TDIもこの換算のうえに立つ量なので、表す基準は2,3,7,8-TeCDDです。一方のポリ塩化ジベンゾフランは、ダイオキシン類を構成する物質群の名称であって、毒性換算の基準物質ではありません。下線部は基準物質の名前を置き換えている点が誤りです。

覚え方

  • TDI=一生毎日摂っても大丈夫な1日量。指標であって規制値ではない。
  • 毒性を表す基準物質は2,3,7,8-TeCDD。TEQもTDIもここが基準。
  • 値は体重1kg当たり4pg以下で政令が定める。

理解度チェック

Q.

TDIは何という物質の量として表す?

2,3,7,8-TeCDD(2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン)の量として表します。毒性換算の基準物質です。

Q.

TDIの値は体重1kg当たり何ピコグラム以下?

4ピコグラム以下で、政令で定める値とされています。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF