令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問14を解説|ディーコン反応
令和元年度 ダイオキシン類概論 問14は、ディーコン(Deacon)反応に関する記述として正しいものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
ディーコン反応は、ダイオキシン類の生成に関わる塩素の供給源として重要な反応です。銅などの触媒のもとで、塩化水素(HCl)から分子状の塩素(Cl₂)が生成する反応を指します。引っかけは、塩化水素を「つくる」反応や脱塩素化と混同させる点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 無機塩化物から塩素原子が離脱する反応、というのはディーコン反応の説明ではありません。 |
| (2) | ×(誤り) | 塩素系プラスチックから塩化水素が生じる反応は、ディーコン反応とは別です。 |
| (3) | ×(誤り) | 有機塩素化合物の脱塩素化はディーコン反応ではありません。 |
| (4) | ×(誤り) | 前駆体からダイオキシン類が生成する反応(デノボ合成など)とは別の反応です。 |
| (5) | ○(正しい) | 銅触媒の存在下、塩化水素から分子状塩素が生成する反応がディーコン反応です。 |
選択肢(5)のポイント(ここが正解)
ディーコン反応は、2HCl + 1/2 O₂ → Cl₂ + H₂Oのように、塩化水素を酸化して分子状の塩素をつくる反応で、銅を含む触媒が働きます。焼却炉の排ガス中でこの反応が起こると、生成した塩素が有機物と反応してダイオキシン類の生成を促すため、ダイオキシン類問題で重視されます。選択肢(5)はこの「HCl → Cl₂」という向きと銅触媒を正しく述べています。ほかの選択肢は、塩化水素の生成(向きが逆)や脱塩素化、ダイオキシンそのものの生成など、別の反応を説明しています。
覚え方
- ディーコン反応=HClからCl₂を生成(銅触媒)。
- 向きに注意:塩化水素を「つくる」ではなく「塩素に変える」。
- 生じたCl₂がダイオキシン類の生成を後押し。
理解度チェック
Q.
ディーコン反応で生成するのは?
分子状の塩素(Cl₂)です。塩化水素を酸化してつくられます。
Q.
反応を助ける触媒は?
銅(銅触媒)です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月