令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問11を解説|毒性等価係数(TEF)
令和元年度 ダイオキシン類概論 問11は、示された5つのダイオキシン類のうち毒性等価係数(TEF)が最も小さいものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
毒性等価係数(TEF)は、2,3,7,8-TeCDDの毒性を1として各異性体の相対的な強さを表す係数です。同じ塩素数でも異性体によって値が違い、この5つの中で最も小さいのは1,2,3,7,8-PeCDFです。ほかの4つはいずれもTEFが横並びで、これだけ一段小さい点が決め手になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | TEF最小か | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | 最小ではない | 1,2,3,6,7,8-HxCDDのTEFは0.1で、最小ではありません。 |
| (2) | 最も小さい | 1,2,3,7,8-PeCDFのTEFは0.03で、この中で最も小さい値です。 |
| (3) | 最小ではない | 1,2,3,4,7,8-HxCDFのTEFは0.1で、最小ではありません。 |
| (4) | 最小ではない | 2,3,4,6,7,8-HxCDFのTEFは0.1で、最小ではありません。 |
| (5) | 最小ではない | 3,3',4,4',5-PeCB(PCB126)のTEFは0.1で、最小ではありません。 |
選択肢(2)のポイント(ここが正解)
TEFは異性体ごとに定められ、2,3,7,8位が塩素で置換されたものほど毒性が強く、値が大きくなります。1,2,3,7,8-PeCDFは、フラン骨格の五塩素化物のうち相対毒性が比較的低く、TEFは0.03とされ、この5つの中で最も小さい値です。ほかの4つはいずれもTEF 0.1で横並びのため、一段小さい(2)が正解になります。なお同じ五塩素化物でも2,3,4,7,8-PeCDFはTEF 0.3と大きく、塩素の位置番号で値が変わる点に注意します。
覚え方
- TEFの基準=2,3,7,8-TeCDD=1。
- 1,2,3,7,8-PeCDFのTEFは0.03と小さめ。
- 2,3,7,8位が塩素で埋まるほど毒性(TEF)は大きくなる。
理解度チェック
Q.
TEFで毒性1とされる基準物質は?
2,3,7,8-TeCDDです。これを1として相対的な強さを表します。
Q.
この問題で最もTEFが小さかったのは?
1,2,3,7,8-PeCDF(TEF 0.03)です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月