令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問7を解説|カネミ油症と歴史的経緯
令和元年度 ダイオキシン類概論 問7は、ダイオキシン類問題の歴史的経緯(カネミ油症)に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
1968年に西日本を中心に起きたカネミ油症は、ダイオキシン類(PCDFsやコプラナーPCB)による健康被害の代表例です。引っかけの核心は、原因となった食用油の種類で、正しくは米ぬか油(ライスオイル)であって、大豆油ではありません。製造工程でPCBが混入した米ぬか油の摂取が原因でした。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 1968年に西日本を中心に食中毒事件が発生した点は正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | カネミ油症の原因は米ぬか油(ライスオイル)の摂取です。「大豆油」とする点が誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 発症原因が当初PCBsと考えられていた点は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | その後PCDFsとコプラナーPCBが原因と結論づけられた点は正しいです。 |
| (5) | ○(正しい) | 1979年に台湾で同様の事件(第二次油症)が起きた点は正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
カネミ油症は、米ぬか油(ライスオイル)の製造工程で、熱媒体として使われていたPCBが製品に混入したことが発端でした。加熱の過程でPCBの一部がPCDFsやコプラナーPCBに変化し、これを摂取した人々に健康被害が広がりました。選択肢(2)は原因食品を大豆油と書き替えていますが、実際の原因は米ぬか油です。油の種類だけを入れ替える引っかけで、事件名(カネミ油症)や発生年(1968年)は正しく示されています。
覚え方
- カネミ油症の原因=米ぬか油(ライスオイル)。大豆油ではない。
- 混入したPCBが加熱でPCDFs・コプラナーPCBに変化。
- 1968年 日本 → 1979年 台湾(第二次油症)。
理解度チェック
Q.
カネミ油症の原因となった食用油は?
米ぬか油(ライスオイル)です。大豆油ではありません。
Q.
実際に健康被害を引き起こした主な物質は?
PCDFsやコプラナーPCBです。混入したPCBが加熱で変化しました。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月