令和6年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問4を解説|集じん装置の捕集性能
令和6年度 ダイオキシン類特論 問4は、集じん装置の捕集性能を粒子径との関係で示した図に関する穴埋め問題です。ア~エに入る装置名の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
集じん装置は、どこまで小さい粒子を捕らえられるかで序列がつきます。重力や慣性力に頼る装置は大きな粒子しか落とせず、遠心力を使うサイクロンはより小さい粒子まで、荷電と電界を使う電気集じん装置はサブミクロンの微細粒子まで高い効率で捕集できます。図では微細粒子でも高い捕集率を保つ曲線ほど高性能な装置に対応します。分かれ目は、最も微細な粒子まで効く装置を電気集じん装置だと見抜き、次いでサイクロン、慣性力、重力の順に並べることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 電気集じん装置 | 荷電と電界でサブミクロンの微細粒子まで捕集でき、最も高い性能を示します。 |
| イ | サイクロン | 遠心力を使い、慣性力や重力より小さい粒子まで捕らえられます。 |
| ウ | 慣性力集じん装置 | 気流の向きを急変させて粒子を分離しますが、対象は比較的大きな粒子です。 |
| エ | 重力集じん装置 | 沈降だけに頼るため、大きな粒子しか落とせず最も性能が低くなります。 |
ア=電気集じん装置、イ=サイクロン、ウ=慣性力集じん装置、エ=重力集じん装置 となる組合せは選択肢(4)です。
ここが分かれ目
迷わせるのは、電気集じん装置とサイクロンの前後関係です。捕集を担う力の強さは、重力<慣性力<遠心力(サイクロン)<静電気力(電気集じん)の順に大きくなり、力が強いほど小さな粒子まで引き寄せられます。したがって図で微細粒子まで最も高い捕集率を保つのが電気集じん装置、続いてサイクロン、慣性力、重力の順です。重力集じん装置を高性能側に置く誤答に引っかからないことが肝心です。
覚え方
- 微細粒子まで効く順=電気集じん>サイクロン>慣性力>重力。
- 捕集する力=重力<慣性力<遠心力<静電気力。力が強いほど小さい粒子を捕らえる。
- 重力集じんは大粒子専用の粗取り。仕上げは電気集じんやバグフィルター。
理解度チェック
サブミクロンの微細粒子まで最も高い効率で捕集できる装置は?
電気集じん装置です。荷電と電界で微細粒子を集じん極に引き寄せます。
重力集じん装置と慣性力集じん装置では、どちらが小さい粒子まで捕らえられる?
慣性力集じん装置です。重力沈降だけの重力集じん装置は大きな粒子に限られます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月