令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問11を解説|アルミニウム合金溶解炉
令和4年度 ダイオキシン類特論 問11は、アルミニウム合金製造用の前炉付き溶解炉に関する穴埋め問題です。ア~ウに入る語句と数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
前炉付き溶解炉は、溶けたアルミ(溶湯)をためる部屋と、バーナーで加熱する部屋が連通した構造です。溶湯は前炉と加熱室の間を行き来し、バーナーで溶湯温度を一定に保ちます。分かれ目は、加熱の運転方式と保つべき温度域。アルミの融点は約660℃なので、溶湯温度は700~750℃程度に制御すればよく、900~950℃のような高温は必要ありません。またバーナーは温度を保つために間欠運転します。連続運転や900~950℃という高温を選ぶと、実際の制御条件と合わなくなります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句・数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 加熱室 | 溶湯は前炉と加熱室の間で連通しており、両者を行き来します。 |
| イ | 間欠 | 溶湯温度を一定に保つため、バーナーは間欠運転します。 |
| ウ | 700~750 ℃ | アルミの融点(約660℃)を踏まえ、溶湯温度は700~750℃程度に制御します。 |
ア=加熱室、イ=間欠、ウ=700~750℃ となる組合せは選択肢(2)です。
ここが分かれ目
迷いやすいのは、溶湯温度を700~750℃と900~950℃のどちらにするかです。アルミニウムの融点は約660℃なので、溶かして扱うには700~750℃程度で十分で、900~950℃まで上げる必要はありません。高温を選ぶと過熱で酸化ロスなどが増え、実際の制御条件と合いません。また運転方式は、溶湯温度を一定に保つための間欠運転で、常時燃やし続ける連続運転ではありません。「前炉と加熱室が連通」「間欠運転」「700~750℃」の三つをセットで押さえます。
覚え方
- アルミ溶湯は700~750℃で制御(融点約660℃)。
- バーナーは温度保持のため間欠運転。
- 溶湯は前炉と加熱室の間を連通して行き来する。
理解度チェック
アルミ合金溶解炉の溶湯温度はおよそ何℃に制御する?
700~750℃程度です。アルミの融点は約660℃です。
バーナーの運転方式は連続・間欠のどちら?
間欠運転です。溶湯温度を一定に保つために断続的に燃焼させます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月