令和2年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問25を解説|測定結果の報告
令和2年度 ダイオキシン類特論 問25は、JIS K 0311に定められたダイオキシン類の測定結果の報告に関する問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
報告のルールは、検出下限未満の値は「未満」と分かるように書く、排ガスはng/m3(0 ℃, 101.32 kPa)で表す、数値はJIS Z 8401で丸めて有効数字2桁にする、TEQは丸めずに表示する、という組み立てです。分かれ目は、値をそのまま記載してよいのは定量下限以上の値だという点です。検出下限以上定量下限未満の値は精度が十分に保証されないため区別が必要で、「検出下限以上の値はそのまま記載する」とすると範囲が広すぎて誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | そのまま記載できるのは定量下限以上の値で、検出下限以上とするのは範囲が広すぎます。 |
| (2) | ○(正しい) | 検出下限未満の値は、未満であったことが分かるように記載します。 |
| (3) | ○(正しい) | 排ガスの実測値はng/m3(0 ℃, 101.32 kPa)で表示します。 |
| (4) | ○(正しい) | 濃度はJIS Z 8401で丸め、有効数字2桁で表します。 |
| (5) | ○(正しい) | 各化合物のTEQは、丸めの操作を行わずに表示します。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
測定値を実測値としてそのまま記載してよいのは定量下限以上の値です。検出下限と定量下限の間(検出下限以上定量下限未満)の値は、「検出はできたが定量の精度が十分でない」領域なので、区別して扱います。「検出下限以上の値はそのまま記載する」とすると、この中間の値まで実測値扱いにしてしまい誤りです。しきい値を「検出下限」ではなく「定量下限」に置き換えるのが正しい向きです。
覚え方
- そのまま記載できるのは定量下限以上の値。
- 検出下限未満は「未満」、間の値は区別して扱う。
- 排ガスはng/m3(0 ℃, 101.32 kPa)、丸めは有効数字2桁、TEQは丸めず。
理解度チェック
Q.
測定値をそのまま実測値として記載できるのは、どの範囲の値?
定量下限以上の値です。検出下限と定量下限の間の値は区別して扱います。
Q.
各化合物のTEQは丸めて表示する?
いいえ。TEQは丸めの操作を行わずに表示します。濃度の丸めは有効数字2桁です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月